米住宅着工件数、2カ月連続の上昇 一戸建ても7月以来の高水準
*米住宅着工件数(10月)22:30
結果 137.2万件
予想 134.0万件 前回 134.6万件(135.8万件から修正)
*住宅建築許可件数
結果 148.7万件
予想 146.0万件 前回 147.1万件(147.3万件から修正)
日本時間の22時半に10月の米住宅着工件数が発表され、年率換算で137.2万件と予想を上回り、2カ月連続の上昇となった。また、一戸建ての着工件数も0.2%増加し、7月以来の高水準となった。同時に発表になった住宅建築許可件数も148.7万件に増加。一戸建ての許可件数は2022年5月以来の高水準に増加し、多世帯住宅の許可件数も増加した。
資金調達コストの上昇と頑迷な価格が引き続き需要に打撃を与えている一方で、中古住宅の物件数が限られているため、購入者は新築住宅へと向かっている。住宅ローン金利の上昇を背景に、建設業者は購入希望者を誘致するため、割安な融資金利やその他のインセンティブを提供しており、新築住宅の販売は概ね増加傾向にある。
今回の着工件数の増加は、西部での12.5%の急増と中西部での28.4%の急増を反映。一方、北東部が過去2年間で最低水準に落ち込んだほか、米最大の地域である南部の着工件数は今年最も低調であった。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美