NY株式:NYダウは1ドル高、利上げ終了期待が下支え

市況
2023年11月18日 6時46分

米国株式市場は小幅上昇。ダウ平均は1.81ドル高の34,947.28ドル、ナスダックは11.81ポイント高の14,125.48で取引を終了した。

住宅着工件数が予想を上回りソフトランディング期待が下支えとなり、まちまちで寄り付いた。連邦準備制度理事会(FRB)の高官がインタビューで引き続き追加利上げの選択肢も除外しない慎重な姿勢を再表明し、一時下落に転じた。しかし、市場の利上げ終了観測も根強く、金利が安定したため終日底堅く推移。終盤にかけて、主要株式指数はかろうじてプラス圏を回復し終了した。セクター別では、エネルギーや小売りが上昇した一方、メディア・娯楽が下落。

石油・天然ガス生産会社のエクソンモービル(XOM)や再生可能燃料会社のシェブロン(CVX)は原油価格の反発に連れ、それぞれ上昇。衣料小売りのギャップ(GPS)は第3四半期既存店売上高が市場予想を上回り、上昇した。また、廉価アパレルと家庭装飾品の2つのブランドストア経営のロス・ストアーズ(ROST)は四半期決算で見通しを引き上げ、買われた。オンライン小売のアマゾン(AMZN)はアレクサ部門での従業員を削減、生成人工知能(AI)分野への取り組み強化する計画が好感され、上昇。

ソフトウエアメーカーのマイクロソフト(MSFT)は同社が大口出資している対話型AIサービス「ChatGPT(チャットGPT)」を開発したオープンAIのアルトマン最高経営責任者(CEO)の退社報道を嫌気し大幅安。競合となるC3.ai(AI)は上昇した。半導体メーカーのアプライド・マテリアルズ(AMAT)は対中輸出規制違反の疑いで当局による刑事捜査が開始されたとの報道を嫌気した売りが継続。

サンフランシスコ連銀のデイリー総裁はインフレが目標である2%達成する軌道にあるか確信できないと繰り返した一方で、バーFRB副議長は最近のデータによると、金利がピーク、または、近いことを証明していると楽観的な見解を示した。

(Horiko Capital Management LLC)

《ST》

提供:フィスコ

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