ユーロ週間見通し:伸び悩みか、ユーロ・ドルの値動きが手掛かり材料に

通貨
2023年11月18日 14時02分

■堅調推移、米利上げ観測後退でユーロ買い強まる

今週のユーロ・ドルは堅調推移。週初は米追加利上げを警戒したユーロ売り・米ドル買いが優勢となったが、11月14発表の10月米消費者物価指数は市場予想を下回り、米追加利上げの可能性が大幅に低下したことから、リスク回避のユーロ売り・米ドル買いは縮小した。中東情勢の一段の悪化に対する警戒感が低下しつつあることもユーロ買いにつながったようだ。取引レンジ:1.0665ドル-1.0915ドル。

「弱含みか、域内経済の不透明感残る

来週のユーロ・ドルは弱含みか。ユーロ圏11月製造業PMIとサービス業PMIなど主要経済指標が市場予想を下回った場合、欧州中央銀行(ECB)の利上げ再開を期待したユーロ買いは後退するとみられる。米インフレ指標の伸びは鈍化しているものの、米連邦準備制度理事会(FRB)による追加利上げの可能性は消えていないため、ドルは売りづらい。

予想レンジ:1.0750ドル-1.1000ドル

■堅調推移、米インフレ緩和でユーロ買い強まる

今週のユーロ・円は堅調推移。米追加利上げが警戒されたことで週初に161円55銭までユーロ安円高に振れる場面があったが、米インフレ緩和を意識したユーロ買い・ドル売りが強まり、この影響でユーロ・円は一時164円台前半まで上昇した。日欧金利差が短期間で縮小する可能性は低いこともユーロ買い材料となった。取引レンジ:161円55銭-164円30銭

■伸び悩みか、ユーロ・ドルの値動きが手掛かり材料に

来週のユーロ・円は伸び悩みか。日欧金利差が意識されるほか、為替介入への警戒は弱まり、ユーロ高・円安に振れやすい展開となりそうだ。ただ、ユーロ圏製造業、サービス業PMIなど経済指標が予想を下回った場合、域内経済の不透明感からユーロ売りが見込まれる。また、ユーロ・ドルがユーロ安に振れた場合、ユーロ・円の下押し要因になりやすい。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント

・23日:11月製造業PMI(10月:43.1)

・23日:11月サービス業PMI(10月:47.8)

予想レンジ:161円00銭-165円00銭

《FA》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.