株価指数先物【寄り前】 断続的なショートカバーが入りやすい需給状況

市況
2023年11月20日 8時00分

大阪12月限ナイトセッション

日経225先物 33520 -80 (-0.23%)

TOPIX先物 2387.5 -8.0 (-0.33%)

シカゴ日経平均先物 33530 -70

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

17日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。米連邦準備理事会(FRB)のバー副議長が利上げサイクルの終了が近い可能性が高いとの見解を示すなど、利上げ局面が終了したとの観測が相場を支えた。ただし、このところの強い上昇に対する過熱感が警戒されるなかで利益確定の売りも出やすく、小幅な上昇にとどまった。S&P500業種別指数はエネルギー、小売、銀行が上昇した一方で、ソフトウエア・サービス、家庭用品・パーソナル用品、メディアが上昇。

シカゴ日経平均先物(12月限)清算値は、大阪比70円安の3万3530円だった。日経225先物(12月限)は日中比10円安の3万3590円で始まり、寄り付きを高値に軟化し、3万3400円~3万3500円処で保ち合いを継続。終盤にかけて3万3570円まで買い戻されたがプラスに転じられず、3万3520円でナイトセッションの取引を終えた。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや利食い優勢で始まりそうだ。週末の米国市場は主要な株価指数が上昇したものの、過熱感から利食いが入りやすく、小幅な上昇だった。利上げサイクルの終了観測からショートは入りづらいものの、一段の上昇には21日に予定されているエヌビディア<NVDA>の決算発表のほか、23日のサンクスギビングデー(感謝祭)からの年末商戦の動向を見極めたいところだろう。

日経225先物は15日に急伸し、16日には3万3620円まで買われた。急伸後はこう着感の強い展開が続いていたが、9月半ばの戻り高値を突破したことで、方向性としては6月19日の年初来高値である3万3710円が射程に入っている。断続的なショートカバーは入りやすいものの、エヌビディアの決算や祝日を前に、いったんロングポジションを圧縮する動きも意識されやすい。オプション権利行使価格の3万3500円を中心とした上下の権利行使価格である3万3375円から3万3625円での膠着が想定される。

ただし、3万3500円水準での底堅さが意識される局面では、3万3500円から3万3750円辺りのレンジが意識されてくるため、押し目狙いのロング対応に向かわせよう。日経225先物は上向きで推移するボリンジャーバンドの+1σと+2σによるレンジ内で推移しており、足もとでは+2σの上昇に沿ったトレンドを形成している。15日の急伸で+2σを上回り過熱感が警戒されたものの、膠着の間に+2σは3万3815円辺りまで切り上がってきたため、高値更新でも過熱感は警戒されにくいだろう。

また、VIX指数は13.80に低下した。終値での14.00割れは9月15日以来であり、同日に付けた安値12.68をターゲットとしたトレンドを形成している。足もとでは保ち合いが続いていた15.00水準を下放れてきたことから、ショートカバーが強まりやすい需給状況であるとみておきたい。

なお、先週末のNT倍率は先物中心限月で14.02倍に低下し、14.05倍に位置する200日移動平均線を割り込んできた。ただし、先週は15日に14.00倍割れの水準から一気に14.13倍まで上昇する場面を見せており、52週線突破から26週線を捉えていた。週足の+2σを上放れ+3σに接近してきたこともあり、いったんは跳ね返される水準でもあった。エヌビディアの決算次第では再び日経平均型優位の展開が意識されやすく、押し目ではNTロングでのスプレッド狙いを意識しておきたい。

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