話題株ピックアップ【夕刊】(2):レーサム、トヨタ、MS&AD

注目
2023年11月20日 15時14分

■レーサム <8890>  3,180円  -205 円 (-6.1%)  本日終値

レーサム<8890>が反落。前週末17日の取引終了後、国内外で247万1100株の公募増資と、上限を37万600株とするオーバーアロットメントによる売り出しに伴う第三者割当増資を実施すると発表しており、1株当たり利益の希薄化を懸念した売りが出たようだ。発行価格は11月28日から30日までのいずれかの日に決定し、調達資金約82億7778万円については不動産物件の仕入れや開発資金にあてるとしている。

■トヨタ自動車 <7203>  2,780円  -112.5 円 (-3.9%)  本日終値

トヨタ自動車<7203>が軟調。前週末17日の外国為替市場で、ドル円相場は一時1ドル=149円20銭まで急速に円高が進行した。足もとでは同149円90銭台まで下げ渋る動きとなっているが、米利上げサイクルの終了観測が広がるなかにあって、米長期金利の低下によるドル安・円高進行シナリオが意識されつつあり、輸出関連株を巡っては、買い向かいにくい地合いとなっているようだ。ホンダ<7267>やSUBARU<7270>、マツダ<7261>も冴えない。

■MS&AD <8725>  5,383円  -217 円 (-3.9%)  本日終値

MS&ADインシュアランスグループホールディングス<8725>が反落した。前週末17日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直し、純利益の見通しを3000億円から2800億円(前期比32.7%増)に下方修正した。取得総数300万株(自己株式を除く発行済み株式総数の0.56%)、取得総額100億円を上限とする自社株買いの実施を発表したものの、同業大手各社が業績予想を上方修正したなかにあって、MS&ADは下方修正に踏み切る格好となり、業況に対する投資家の慎重な見方が広がったようだ。自然災害ロスの増加などを背景に、国内損保事業と海外事業の見通しを引き下げた。自社株の取得期間は11月20日から24年3月22日とする。

■日本郵船 <9101>  3,770円  -28 円 (-0.7%)  本日終値

日本郵船<9101>が5日ぶりに反落した。同社は20日、自動車専用船「GALAXY LEADER(ギャラクシー・リーダー)」が、インドに向かってイエメンのホデイダ沖付近を航行中に拿捕(だほ)されたとの連絡を19日夜に受けたと発表。これをネガティブ視した売りが出たようだ。同船に貨物は積まれていない。同社は20日午前8時半に本店内に対策本部を立ち上げ、情報収集に入った。乗組員25人の安全を第一に対応するとしている。

■ミスミグループ本社 <9962>  2,473.5円  -7.5 円 (-0.3%)  本日終値

ミスミグループ本社<9962>が続落した。前週末17日の取引終了後に発表した10月度の売上高実績は、前年同月比2.8%減の316億1500万円となった。減収で着地したことを嫌気した売りが出たようだ。FA事業、金型部品事業、VONA事業の売上高がともに前年同月を下回った。

■グリッド <5582>  2,466円  +397 円 (+19.2%)  本日終値

グリッド<5582>が急反発。この日の寄り前、四国電力<9507>と共同開発したAIを活用した電力需給計画立案システム「ReNom Power」の導入効果について検証結果を発表しており、好材料視された。会社側によると、従来のオペレーションで困難だった複雑な制約も踏まえた膨大な組み合わせの発電計画を立案し、期待収益の高い計画の選択が可能になり、それによりエネルギーコスト削減や電力市場での収益向上が実現し、年間10億円を超える収益効果を得ることができたという。また、従来のオペレーションでは週間計画を作成するために多大な時間を要していたが、「ReNom Power」では、収益検証も含めて2分の1以下の時間で作成可能となり、計画策定時間の削減にも効果があったとしている。

■ベースフード <2936>  560円  +80 円 (+16.7%) ストップ高   本日終値

ベースフード<2936>はストップ高。前週末17日の取引終了後、10月に公表した一部商品の自主回収を巡り、24年2月期第3四半期に損失が発生する見込みになったと発表した。損失額が判明したことを受け、目先悪材料が出尽くしたとみた向きの買い戻しが入ったようだ。自主回収に伴う返金見込み額約3億3000万円を売上高から控除するほか、回収費用(対象商品の着払い費用や廃棄費用など)として約3000万円を営業外費用に計上する。会社側は今回の自主回収に関し、「日別の定期解約者数が一時的に通常時の約2倍に増加するなどの影響はあったが、現時点においては本件発生前の水準となっている」としている。

■アジャイル <6573>  490円  +51 円 (+11.6%)  本日終値

アジャイルメディア・ネットワーク<6573>が後場に急伸した。20日午後2時5分、ANAホールディングス<9202>グループでメタバース事業を展開するANA NEOの株式を取得すると発表。これを材料視した買いが入ったようだ。投資事業などを手掛け、ANA NEOの株式を6.7%保有するCX(東京都江東区)から取得する。アジャイルは将来を見据えてメタバース事業の足掛かりを確保する。

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