【クラファン】大手数社が出資! 若手社会人のキャリア形成支援PFを展開 shabell、11月21日募集開始
若手社会人のキャリア形成を支援するサービスを展開する株式会社shabell(東京都渋谷区)が、株式投資型クラウドファンディング(普通株式型)による出資を募集します。申し込みは11月21日19時30分開始を予定しています。
・ | 普通株式型 |
・ | 目標募集額:994万9800円、上限募集額:6008万5200円 |
・ | 事業会社/CVC出資実績あり |
・ | エンジェル出資実績あり |
・ | 2回目(1回目は3552万円調達) |
・ | エンジェル税制あり(優遇措置B) |
・ | みなし時価総額:9億9514万1000円 |
・ | 類似上場企業:ウォンテッドリー <3991> [東証G]、ビジョナル <4194> [東証G]、ワンキャリア <4377> [東証G]、オープンワーク <5139> [東証G]、みらいワークス <6563> [東証G] |
転職初心者向けサービス「しゃべりお」
(出典:FUNDINNO)
shabellの守岡一平代表は新卒でホリプロに入社し、タレントマネジメントに従事した後、マイナビに転職。500社を超える企業の新規開拓を行い、当時最年少で営業部長に就任しました。
人の能力を開花させる「適材適所」を実現しようと2016年に独立。創業以来、競争の激しい人材業界の中で、企業の採用課題の解決を支援し続けています。
shabellはこれまで、既存事業で延べ400社以上の企業の人材採用支援を行っており、2023年9月期は前期比約130%となる売上高約3.6億円、黒字で着地。クライアント企業のリピート率の高さ、取引を重ねるごとに委ねられる予算割合の増加が背景にあるといいます。
2023年6月、20~30代前半(社会人3~5年目)の転職初心者向けに、自分らしいキャリアとの出会いをサポートするサービス「しゃべりお」をリリース。現在はPMF検証(※)を行っており、2024年から、紹介希望者のポートフォリオ(※)を企業や人材エージェントに開放し、マネタイズする計画です。
※PMF(Product Market Fit):顧客の要望を満たす製品を適切な市場に提供できている状態(同社注)
※ポートフォリオ:ユーザーの魅力や実績が伝わるように整理し、コンテンツ化した自己PR資料(同)
前回からの進捗
2023年9月期の目標である売上高約3.6億円は採用支援事業などの既存事業によって達成し、黒字で着地。既存事業の取引先は延べ400社超となり、「しゃべりお」のマネタイズを加速する重要な顧客基盤になると考えています。
以前リリースした「shabellアプリ」β版は、夢や目標を持った若者が不安や疑問について、憧れの職業やキャリアを実現しているプロ人材に相談し、地域による情報格差解消や、周囲の反対や情報不足で夢を諦めかけている人の背中を押すことを目的とするものでしたが、マネタイズには至らなかったといいます。
夢を持つ若者よりも、「夢ややりたいことがなく、漠然とした不安や悩みを抱えた若者」の方が圧倒的に多いという仮説の下、ターゲットを見直し、新サービス「しゃべりお」をリリースしたそうです。
2023年6月、ミニマムの機能で「しゃべりお」をリリースし、PMF検証に着手。大きな広告費や人的コストをかけることなく、間もなく1000名に迫る勢いでユーザーをWEB広告から獲得しています(2023年10月末時点)。
「しゃべりお」の課題は、会員登録からキャリア面談への転換率の向上だと考えており、ユーザー獲得と並行して、UX/UIの改良や新機能追加など週単位の短いスパンでシステムのアップデートを実施し、ユーザーにサービスの価値訴求を行っています。
「情報の非対称性」による採用のミスマッチ
近年、採用領域でもDX化が進み、優秀な人材の獲得・定着の効率化が図られるようになっているものの、テクノロジーが進化しても、企業と求職者の間には「情報の非対称性」があり、採用のミスマッチが発生していると同社は見ています。
企業と求職者の情報開示が適切になされないことで、雇用後にギャップが生じ、早期離職につながるケースが多いほか、書類作成や自己PRスキルの高さが必ずしも、仕事での高い成果やカルチャーフィットにはつながらないため、選考では、定性的な観点での評価も必要だと同社は考えています。
また、日本では、自身のキャリアや将来について専門家にカウンセリングを受ける文化が浸透していないことも課題だといいます。
2016年、適職選択や職業能力の開発・向上などキャリア支援の専門家としてキャリアコンサルタントが国家資格化され、約7万人の登録者がおり、厚生労働省は2024年末までに約10万人の養成を目指していますが、十分に認知・活用されているとは言えないため、キャリアコンサルティングの文化醸成や活動の場の提供が急務だと同社は考えています。
人材マッチングPFとしての価値を訴求
(出典:FUNDINNO)
「しゃべりお」は、将来に漠然とした不安を感じる20~30代前半の若者をターゲットとし、キャリアコンサルタントとの会話から引き出された強みや魅力をコンテンツ化した「ポートフォリオ」を作成するサービスです。
キャリアコンサルタントが相談者の人物像を企業目線で客観的に言語化することで、書類を埋めるだけの転職準備から、自分のキャリア観を整理し、伝える準備へとレベルアップを図るというものです。
(出典:FUNDINNO)
「しゃべりお」は、ユーザーの利用料は無料です。
来期から、転職意向の高いユーザーを人材エージェントとマッチングさせ、採用成功時の成功報酬でマネタイズすることを目指しています。エージェントが採用企業から得られる報酬の一部を利用料として回収する予定です。
さらに、ポートフォリオが一定数蓄積された来期以降、採用企業向けにデータベースを公開し、ダイレクトリクルーティングサービスとして収益を得ることを計画しています。
「履歴書・職務経歴書では得られない、人柄や価値観など本来面接で得られる情報を事前に得ることで、選考ミスマッチの少ない人材マッチングプラットフォームとしての価値を企業に訴求していきたいと考えています」(同社)
「しゃべりお」が各ステークホルダーに提供する価値として、同社は以下を挙げています。
【ユーザー】自身の強みを顕在化することができる
面接のアドバイスやコーチングを通じて、企業が本当に知りたい情報や、自分でも気付いていない強みの発掘など、利害関係のない公平な立場からの評価が無料で受けられます。
【企業】定性的な要素を判断できる
面接で定番の質問のほか、価値観や人柄などもキャリアコンサルタントがプロの視点で言語化します。今後、キャリア面談を動画保存し、求職者の人物像やコミュニケーションスタイルをオファー前に確認できる機能を提供する予定です。
【キャリアコンサルタント】活動の場が得られる
「しゃべりお」での活動を通じて、実務経験を積む場を提供します。将来的には、お互いのナレッジをシェアできるコミュニティへ成長させたい考えです。
(出典:FUNDINNO)
同社は創業当初から、マイナビより出資を受けているほか、SKIYAKI <3995> [東証G]、ホリプロ、トップゲートなどの大手企業とも資本業務提携を行っています。
「各社のアセットを生かしながらシナジー効果を最大化させ、さらなる事業拡大につなげていきたいと考えています」(shabell)
今後の成長に向けて
(出典:FUNDINNO)
(1)短期計画
「しゃべりお」の事業成長に向け、以下の3要素の拡大を進める計画です。
【ユーザー】
ユーザー数は間もなく、1000名に達する見込みで、引き続き、WEB広告を中心に広告費を投下する予定です。同時に、UX/UIの改善を短期的なスパンで実施し、アクティブ率向上に取り組む考えです。
【企業】
接点のある560社超の顧客アセットを軸に営業を展開する計画です。各企業の人材採用に対する課題を熟知しており、効率的な導入拡大と早期マネタイズが可能だと考えています。
【キャリアコンサルタント】
「しゃべりお」の方針に共感する個人・法人に、キャリア面談やポートフォリオ作成を協力してもらっているため、今後は有資格者コミュニティなどにネットワークを広げ、活動の場を提供していきたいと考えています。
現在、ユーザーの利用率を高めるための開発を中心に行っており、「しゃべりお」で集客した転職希望者に対し、サービス外で転職支援を行っていますが、来期には、「しゃべりお」を活用して転職支援を行う人材エージェント、採用活動を行う企業に向けて、サービスを開放していくため、今期はユーザー情報の蓄積に注力する予定です。
(2)中長期計画
将来的には、「しゃべりお」の海外展開も検討しています。過去に日本での就職を希望する韓国人向けの支援サービスを行った実績があるため、今年中に韓国での市場開拓について調査を行う計画です。
また、蓄積されたデータを活用して、AIによる人物評価を実装し、情報銀行としての価値を創出しつつ、キャリア教育のコミュニティ形成にも取り組みたいと考えています。
「弊社は『しゃべりお』を通じて、キャリアに漠然とした不安を抱く若者に、適切な相談相手として国家資格キャリアコンサルタントをつなぎ合わせ、企業が本当に知りたい人柄や価値観を示して、適材適所を実現する循環を生み出すことを目指しています」(同社)
(3)将来のExitはIPOを想定
(出典:FUNDINNO)
(4)2028年にHR(既存商材)取引企業数累計296社を計画
(出典:FUNDINNO)
株主構成
同社は、以下の事業会社などから出資を受けています。
・マイナビ
・SKIYAKI <3995> [東証G]
・ホリプロ
・トップゲート
類似上場企業(業態やサービス・製品などで類似性の見られる企業)
・ウォンテッドリー <3991> [東証G]
・ビジョナル <4194> [東証G]
・ワンキャリア <4377> [東証G]
・オープンワーク <5139> [東証G]
・みらいワークス <6563> [東証G]
発行者・募集情報
■募集株式の発行者の商号及び住所、資本金等
株式会社shabell
東京都渋谷区渋谷二丁目10番15号
資本金:90,860,000円(2023年8月23日現在)
発行済株式総数:123,620株(同)
発行可能株式総数:5,000,000株
設立日:2016年2月5日
決算日:9月30日
■募集株式の発行者の代表者
代表取締役 守岡一平
■募集株式の種類及び数(上限)
普通株式 7,464株
■募集株式の払込金額
1株あたり 8,050円
■資金使途
・目標募集額達成時の資金使途内訳
調達額994万円を以下の目的に充てる予定。
開発費 501万円
広告宣伝費 329万円
手数料 164万円
・上限募集額達成時の資金使途内訳
上記に追加し、調達額5,013万円(目標募集額994万円と上限募集額6,008万円との差額)を以下の目的に充てる予定。
開発費 2,505万円
広告宣伝費 1,681万円
手数料 827万円
■投資金額のコース及び株数
96,600円コース(12株)
193,200円コース(24株)
289,800円コース(36株)
386,400円コース(48株)
483,000円コース(60株)
966,000円コース(120株)
1,932,000円コース(240株)
2,898,000円コース(360株)
3,864,000円コース(480株)
4,830,000円コース(600株)
9,660,000円コース(1,200株)
※特定投資家口座以外からの申し込みの場合、483,000円コース(60株)までしか申し込みできない。特定投資家口座からの申し込みの場合、9,660,000円コース(1,200株)を上限とする。
■申込期間
2023年11月21日~12月4日
■目標募集額
9,949,800円(上限募集額 60,085,200円)
※特定投資家口座全体からの申し込みの上限は47,913,600円とする。
■払込期日
2023年12月27日
■連絡先
株式会社shabell
電話番号:03-6712-7580
メールアドレス:corporate@shabell.co.jp
※本株式投資型クラウドファンディングの詳細については、FUNDINNOの下記ページをご覧ください。
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