10月の米中古住宅販売件数は5カ月連続の減少 予想も下回る
*米中古住宅販売件数(10月)0:00
結果 379万件
予想 391万件 前回 395万件(396万件から修正)
中間価格 39.18万ドル(39.28万ドル)
在庫 3.6ヵ月分(3.4ヵ月分)
()は前回値
日本時間0時に発表になった10月の米中古住宅販売件数は年率換算で379万件と5カ月連続で減少した。予想も下回り、2010年以来の低水準となった。在庫不足と高金利、そして、価格上昇が重しとなり、希望者が購入を断念している状況が続いている。売り手も意欲を失っているようだ。
しかし、FRBの利上げサイクル終了が近づくにつれて、住宅ローン金利も低下していることから、住宅市場が底を打ちつつあるのではないかという希望も出てきている。発表元の全米不動産業者協会(NAR)は「幸いなことに住宅ローン金利は3週連続で低下しており、購買意欲をかき立てている。現在は限定的だが、この冬が過ぎ、春に向けて在庫が改善することを期待している」と述べていた。
NARによると、販売された住宅の66%が1カ月未満で引き渡されたという。10月の平均売り出し日数は23日で、9月よりも若干増加した。米中古住宅販売は米住宅市場の大半を占め、物件が引き渡された時点での統計。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美