今日の為替市場ポイント:中東情勢の改善期待でドル売り縮小の可能性
23日のドル・円は、東京市場では149円59銭から148円89銭まで下落。欧米市場では149円05銭から149円69銭まで反発し、149円57銭で取引終了。本日24日のドル・円は主に149円台で推移か。中東情勢の改善を期待してリスク回避的なドル売り・円買いは縮小する可能性がある。
欧州中央銀行(ECB)が11月23日に公表した理事会議事要旨(10月開催分)によると、「ユーロ圏のインフレ率は予想通りか予想よりもやや速く鈍化しているが、ECBは利上げの可能性を選択肢として残す必要がある」との見解で一致していたことが分かった。ECBはインフレ率が目標の2%に向かって緩やかに低下しているとの見方を維持している。市場参加者の間からは、「追加利上げの是非についてはECBと米連邦準備制度理事会(FRB)は似たようなスタンス」との声が聞かれている。現時点でECBとFRBが利下げを開始する時期を予測することは困難であり、インフレ鈍化のペースが特に変わらない場合、両者の政策金利は来年半ば頃まで据え置きとなる可能性がありそうだ。
《CS》