NY株式:NYダウは117ドル高、クリスマスラリーへの期待が支援
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は117.12ドル高の35,390.15ドル、ナスダックは15ポイント安の14,250.85で取引を終了した。
感謝祭翌日の短縮取引で動意が乏しくまちまちで寄り付いた。イスラエル、ハマスの休戦で中東情勢悪化への警戒感が緩和したほか、サービス業PMIの予想外の改善で消費に楽観的見方が広がりダウは一段高となった。一方、長期金利の上昇でハイテクは売られた。終盤にかけ、クリスマスラリーへの期待にダウは上げ幅を拡大したが、ナスダックは小幅安とまちまちで終了。セクター別では食・生活必需品小売や自動車・自動車部品が上昇した一方、メディア・娯楽が下落した。
清掃や戦場での偵察用ロボット製造のアイロボット(IRBT)はオンライン小売のアマゾン(AMZN)による買収計画を欧州連合(EU)当局が承認する見通しとの報道を好感し、上昇。アマゾンも上昇した。電気自動車メーカーのフィスカー(FSR)は戦略変更で、欧米での納車ペースが改善したことを明らかにし、上昇した。
一方、半導体のエヌビディア(NVDA)は中国向けの新たな人工知能(AI)用半導体の投入を延期すると顧客に通知したとの報道や政府の中国輸出規制が次期四半期にかなりの重しとなると警告し、大幅下落。また、携帯端末のアップル(AAPL)は中国の独身の日の売り上げで、同社製のスマートフォーンがファーウェイやシャオミ製を下回ったとの報道が嫌気され、下落した。
アドビの発表によると、今年の感謝祭当日の消費支出額は56億ドルと前年同日比5.5%増加したことが分かった。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》