エヌビディア、正当な評価との見方の半面、小休止は長くは続かないとの主張も=米国株個別
(NY時間08:30) 時間外
エヌビディア<NVDA> 482.57(+4.81 +1.01%)
エヌビディアの株価は前日こそ下げが一服したものの、先週の決算発表以降、戻り売りの動きが続いている。先週は決算発表に向けて期待感が高まり、一時500ドル台に上昇していた。現在は時間外で上昇。
アナリストからは、好調な決算にもかかわらず株価が売られているのは、株価がすでに十分に評価されていると考える以外に説明できないとの声も聞かれる。「同社の年間売上高は5年先には1200億ドル(約17.7兆円)に達することが期待されるなど、長期見通しに対する信頼感は高まっている。しかし、人工知能(AI)プロセッサーの需要全体がどうなるかはまだ非常に未知数だ」という。
一方、強気なアナリストは現在の株価の小休止は長くは続かないと主張。投資判断を「買い」、目標株価を現行水準よりも50%超高い750ドルとしている。今回の株価下落は2009年以降のアップル<AAPL>に起きたことと類似しているという。当時のアップルはハードウエア販売に加え、サービス収入の価値を市場が認識する前に評価が下落してしまった。
その点、エヌビディアは当時のアップルよりも遥かに圧縮された時間軸にあり、他のマグニフィセント7(IT大手7社)と同程度の持続可能なマルチプルを正当化し得る特徴をすでに示し始めているという。
株価は25年度(25年1月期末)の1株利益のコンセンサス予想の約23倍、26年度(26年1月期末)の約20倍で取引されている。それはアップルやマイクロソフトよりも低倍率だと指摘。また、ネットワーキングとソフトウェアの売上は、その成長と利益拡大の可能性をすぐに証明してくれるはずで、アップルとは異なり、投資家がこれを理解するのに何年もかかるとは考えていないとも述べている。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美