Fスターズが軟調相場の間隙を縫って上値追い鮮明、政府クラウドでも活躍余地
フィックスターズ<3687>が全般地合い悪に抗して上値指向を強めている。前日はひと押し入れたものの、押し目買いが厚くきょうは1300円台半ばまで株価水準を切り上げてきた。顧客企業のソフトウェア高速化事業を主力展開しており、旺盛なデジタルトランスフォーメーション(DX)投資需要を開拓し業績は絶好調に推移、24年9月期営業利益は前期比10%増の23億円予想と3期連続の過去最高利益更新が濃厚だ。富士通<6702>とはスーパーコンピューター分野で協働するほか、次世代コンピューティングの要となる量子コンピューター分野でも先駆的存在。これらはAI技術の成長発展とも密接に関わるだけにマーケットの視線は熱い。デジタル庁が28日、政府クラウド(ガバメントクラウド)の提供事業者にさくらインターネット<3778>を追加することを発表、これを受けさくらネットは連日のストップ高に買われる人気となっており、高度なクラウドサービスを展開するFスターズにはその連想も働いているもようだ。自動運転分野にも入念に布石を打っており、次世代成長産業に重点を置いた経営戦略に期待する買いが波状的に続いている。