豊田織は3日ぶり大幅反発、トヨタグループでのデンソー株売却報道で資本効率向上の期待膨らむ
豊田自動織機<6201>が3日ぶりに大幅反発した。28日の大引け直前にロイター通信が、トヨタ自動車<7203>など複数のトヨタグループ企業が、保有するデンソー<6902>株を売却する方向で調整していることが分かったと報じた。トヨタのほか、豊田自動織機<6201>とアイシン<7259>も保有株の一部を売却するという。豊田織に対しては、資本効率の向上につながると期待した前日大引け直前からの買いがきょうも続いている。アイシン<7259>も底堅く推移する。
報道によると、合計でデンソー株の約10%を売却し、トヨタの放出分はこのうち半分弱という。売り出し総額は7000億円規模。月内にもデンソーは売り出しを決議するとともに、株式の需給を抑えるために自社株買いも行うとしている。デンソーは28日の取引終了後、報道について「当社が公表したものではない」としたうえで、「株式の売り出し及び自己株式取得など株主政策や資本政策の検討を行っている」とのコメントを開示。公表すべき事実について決定した場合は、速やかに公表する方針を示した。