注目銘柄ダイジェスト(前場):ソリトン、ワンプラ、トリケミカルなど

市況
2023年12月1日 11時39分

ニーズウェル<3992>:755円(+26円)

大幅続伸。大手IT企業から海外拠点向け業務システム開発を受注したと発表している。同社長崎ニアショア拠点において、オフショア開発では難易度が高いシステム開発を行っていくとしている。今回の受注は、以前より行っている日本企業の海外拠点向け業務システム開発における開発範囲の拡大に伴うものであるようだ。高い付加価値なども想定されることで、業績への寄与を期待する動きが先行。

ラクーンHD<3031>:715円(+34円)

切り返して大幅反発。前日に上半期の決算を発表、営業利益は3.3億円で前年同期比46.3%減となり、第1四半期の同11.4%減から減益幅は拡大、通期予想レンジ下限の8.5億円に対する進捗率も38.4%にとどまる。EC事業のプロモーション投資による広告宣伝費・販売促進費の増加が背景。ただ、「スーパーデリバリー」新会員プランのスタートで会員登録数、購入客数は大幅に増加とされており、いったんあく抜け感が広がる状況になっている。

トリケミカル<4369>:3720円(+210円)

大幅続伸。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は13.7億円で前年同期比51.6%減となり、8-10月期も2.7億円で同70.8%減となっている。半導体市況悪化に伴う売り上げの減少が大幅減益の背景に。ただ、足元の業績低迷は織り込み済み、5-7月期の実績は2.3億円であったことから、収益の底打ちも意識される状況となっており、目先の悪材料出尽くし感が優勢となっているようだ。

ソリトン<3040>:1492円(+216円)

急伸。前日に業績予想の上方修正、並びに増配を発表している。23年12月期営業利益は従来予想の21.5億円から26億円、前期比27.7%増に引き上げ。主力のITセキュリティ事業において、粗利率の高い自社製品/サービスの販売が好調に推移しているもよう。年間配当金も従来計画の20円から24円に引き上げている。第3四半期決算発表後間もないタイミングでの上方修正となり、ポジティブなインパクトが先行へ。

7&iHD<3382>:5794円(+299円)

大幅反発。前日に自己株式取得の実施、並びに、豪州でのM&Aを発表している。発行済み株式数の2.83%に当たる2500万株、1100億円を取得上限に、12月1日から24年5月31日までを取得期間としている。また、豪州で7-Elevenブランドのコンビニを運営する複数の会社の株式を保有するConvenience Groupの全株式を1710百万オーストラリアドルで取得とも発表。なお、2月末付で1:3の株式分割も実施するとしている。

ワンプラ<4199>:1352円(+300円)

ストップ高。23年8月期の有価証券報告書で、ゲームソフト開発のゲームフリーク(東京都千代田区)への売掛金が1.08億円と記載されていることがゲーム関連メディアで取り上げられ、買い手掛かりとなっている。ゲームフリークは人気ゲーム「ポケットモンスター」シリーズの開発などで知られる。22年8月期の有価証券報告書には同社への売掛金は記載されておらず、業績の拡大要因になるとの見方から買いが集まっているようだ。

地域新聞社<2164>:399円(+17円)

大幅に続伸。フリーペーパーの発行回数に依存する経営からの脱却を目指し、新たに放課後デイサービス事業を開始すると発表している。障がいのある小学生から高校生までの子どもを学校終了後や夏休みなどの学校休業日に預かり、将来の就労や自立に向けた支援を提供する施設を運営する計画。事業開始は24年3月の予定で、物件取得や改装費用、人材採用として12.00億円程度の支出を見込んでいる。

ピアズ<7066>:608円(+2円)

反発。Vライバー(バーチャルキャラクターを利用したライブ配信者)のプロダクション事業を展開するbrossom(東京都渋谷区)の株式を取得し、資本業務提携したと発表している。ピアズが持つPR動画などのノウハウを活用し、高度なコンテンツの開発販売を加速化する狙い。また、brossomは中国Vtuber市場への参入を進めており、得られるノウハウなどが経営資源になり得るとしている。

《ST》

提供:フィスコ

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