さくらネットの上値追い態勢続く、空売り買い戻しによる需給相場の様相に
さくらインターネット<3778>が大幅高で3連騰。前日取引時間中に2191円まで買われたが、その後は目先筋の利益確定売りに押され1900円台に押し戻されていた。ただ、下値では買い板が厚く、きょうは改めて上値を指向、最高値更新を指呼の間に捉えている。米画像処理半導体大手エヌビディア<NVDA>のジェンスン・ファンCEOが来日し岸田文雄首相など政府首脳と面会したが、その後の記者会見で生成AI分野でさくらネットとの連携に前向きなコメントをみせたことが、業容拡大期待を膨らませ株価を押し上げる原動力となっている。株式需給面では信用取組が売り残、買い残ともに増勢となるなか、直近信用倍率が1.30倍とタイト化しているほか、日証金では貸借倍率が0.3倍台と売り長が顕著だ。更に外資系証券などの貸株市場経由の空売りも観測されており、これらを背景にショートカバーを交えた需給相場の様相を呈している。