株価指数先物【寄り前】 3万3000円処の底堅さを見極めての押し目狙い

市況
2023年12月7日 8時02分

大阪12月限ナイトセッション

日経225先物 33160 -290 (-0.86%)

TOPIX先物 2374.5 -14.5 (-0.60%)

シカゴ日経平均先物 33160 -290

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

6日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。11月の米ADP雇用統計は民間雇用者数が前月比10万3000人増と、市場予想を下回った。また、7-9月の米労働生産性改定値は労働コストが前期比1.2%低下し、速報値(0.8%低下)から下振れた。これを受けて朝方は買いが先行し、NYダウは一時年初来高値を更新した。ただし、11月の米雇用統計発表を週末に控えて、同統計を見極めたいとのムードが高まり、買い一巡後は利益確定の売りが優勢となった。

マイクロソフト<MSFT>やアップル<AAPL>など大型テック株の一角やエヌビディア<NVDA>、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>といった半導体株が下落。S&P500業種別指数は公益事業、耐久消費財・アパレル、消費者サービスが上昇した一方で、エネルギー、半導体・同製造装置、ソフトウエア・サービスが軟調。

シカゴ日経平均先物(12月限)清算値は、大阪比290円安の3万3160円だった。日経225先物(12月限)は日中比50円安の3万3400円で始まり、一時3万3470円とプラスに転じたものの、その後は軟化し3万3330円~3万3430円辺りで保ち合いを継続。米国市場の取引開始後にリバウンドを見せたもののプラス圏を回復することができず、終盤にかけてレンジを切り下げるなか、3万3160円とナイトセッションの安値で取引を終えた。

シカゴ先物にサヤ寄せする形で、売り優勢の展開が見込まれる。日経225先物は前日に2.0%を超える上昇を演じたこともあり、その反動安といったところだろう。前日に突破した25日移動平均線は3万2990円辺りで推移しており、節目の3万3000円処での底堅さを見極めたいところである。週末に12月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控え、限月交代に伴うロールオーバーが中心となるなか、ヘッジ対応による荒い値動きが目立つが、3万3000円水準で底堅さがみられれば、押し目狙いのロングが入りやすくなりそうだ。

また、昨日のリバウンドでボリンジャーバンドの+1σ(3万3550円)に迫ったが、ナイトセッションでの弱い値動きにより、週足の+1σ(3万3330円)を下回っている。まずはオプション権利行使価格の3万3000円から3万3375円辺りのレンジを想定しておきたい。権利行使価格の3万3375円を捉えてくる局面では、その上の権利行使価格である3万3500円意識され、日足の+1σを捉えてくる可能性があるだろう。

VIX指数は12.97(前日は12.85)に上昇した。引き続きボトム圏で推移しており、VIX指数の反発を狙ったショートは入りづらいと考えられる。米国では大型テック株や半導体株の弱さが目立っていたが、それでもVIX指数はボトム圏での推移だったため、市場のセンチメントは悪くない。

なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.00倍に上昇した。小幅な上昇ではあったが、25日線の切り上がりに沿った形状を見せていた。米国市場の流れから指数インパクトの大きい値がさハイテク株には利益確定の売りが先行し、NTショートに振れやすいとみられる。ただし、25日線水準で下げ渋る動きとなれば、メジャーSQおよび来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)通過後の反転を想定したNTロングの動きが入りそうである。

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