7日の株式相場見通し=軟調展開、米株の後半失速受け売り優勢に
7日の東京株式市場は主力株中心に見送りムードが広がり、日経平均株価は反落して3万3000円台前半で軟調に推移しそうだ。前日の欧州株市場は主要国株価指数が総じて強い動きとなり、独DAX指数は連日で過去最高値を更新した。ただ、米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに朝高後に値を消す展開で、ナスダック指数は取引後半にマイナス圏で推移、ダウも終盤に下落に転じた。この日の朝方に発表された11月のADP全米雇用リポートで非農業部門の雇用者数が事前コンセンサスに届かなかったことで、FRBによる早期利下げへの期待が全体相場の押し上げ要因となった。ただ、上値は重く、今週末発表予定の11月の米雇用統計の結果を見極めたいとの思惑が買い気を削ぐ形となり、その後はポジション調整の売りに押された。東京市場では前日に日経平均株価が670円高と大幅な上昇でほぼ高値引けとなったが、先物主導の上昇であり、きょうは米株安を背景にその反動が出そうだ。あすのメジャーSQ算出を控え、不安定な値動きが予想され、押し目に買い向かう動きも限定的となる可能性が高い。
6日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比70ドル13セント安の3万6054ドル43セントと3日続落。ナスダック総合株価指数は同83.200ポイント安の1万4146.712だった。
日程面では、きょうは11月上中旬の貿易統計、10月の景気動向指数速報値、消費活動指数、11月の都心オフィス空室率など。海外では11月の中国貿易統計、7~9月期ユーロ圏GDP改定値、米国では週間の新規失業保険申請件数、10月の卸売在庫・売上高、10月の消費者信用残高など。