【クラファン・優待】最新の鮮度保持技術! 一流シェフの本格料理を実店舗と冷凍自販機で提供 WICKS、12月9日募集開始

経済
2023年12月7日 15時10分

一流シェフによる本格料理を実店舗と冷凍自販機で提供するWICKS株式会社(和歌山県田辺市)が、株式投資型クラウドファンディング(普通株式型)による出資を募集します。申し込みは12月9日10時開始を予定しています。

・ 普通株式型
・ 目標募集額:1000万円、上限募集額:6000万円
・ VC出資実績あり
・ 事業会社/CVC出資実績あり
・ エンジェル出資実績あり
・ 株主優待あり:直営店舗で利用できる半額クーポンを提供
・ みなし時価総額:3億5100万円
・ 類似上場企業:バルニバービ <3418> [東証G]、大戸屋ホールディングス <2705> [東証S]、デルソーレ <2876> [東証S]、日東ベスト <2877> [東証S]、シルバーライフ <9262> [東証S]
※「みなし時価総額」はミンカブ編集部が「発行済み株式数×募集株式の払込金額」により試算

地方の「食」の課題を目の当たりにし、創業

WICKSの冨士利郎代表は同社親会社の株式会社IP DREAMで14年にわたり、地域活性や観光支援などに従事しながら、地元和歌山を盛り上げるべく、青年会議所や商工会でも精力的に活動してきました。

そうした中、地方の飲食店の廃業や「食」へのアクセスの不便さを目の当たりにし、IP DREAM代表の下山二郎氏と、クールフードスポット事業を創業。創業時は店舗出店や現場マネジメントに従事し、2023年11月より代表取締役に就任しました。

WICKSは一流シェフとともに地域食材を生かしたメニューを開発し、店舗によるイートイン、テイクアウト、さらに、店舗周辺の学校や宿泊施設、道の駅などに設置する冷凍自動販売機を通じて本格料理を提供しています。

IoTや最新の鮮度保持技術を活用して、調理工程を最小限に抑えた省コスト・省人化、かつ、フードロスを抑えた独自の店舗運営モデルを確立、5坪から始められる次世代の飲食ビジネスとして国内外への展開を図っています。

当事業は、IP DREAMが行っていた事業を2024年1月にカーブアウトする予定ですが、IP DREAMはIoTプラットフォームの開発を得意としており、国内外40社以上との取引実績があるといいます。

IP DREAMの技術や人材、取引先などのリソースをフルに活用し、伊藤園 <2593> [東証P]グループの子会社や鮮度保持技術を有するルセット・ナイン株式会社、高機能な冷凍自動販売機を開発するサンデン・リテールシステム株式会社など最適なリソースを束ねることで、スピーディな事業展開を行っていく計画です。

飲食店倒産など、広がる都市と地方の格差

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(出典:FUNDINNO)

アフターコロナの現在も飲食店の倒産件数は増加しており、コロナ禍以降、ライフスタイルの変化による大規模宴会の縮小や、海外情勢を背景とした原料・資材の高騰など苦難は続いているといいます。

人口減少や高齢化傾向が強く、元々飲食店やスーパー、コンビニなどが少なかった地方では「食」へのアクセスが一層不便になっているほか、地方は都内等と比較すると、有名シェフが営む人気店やミシュランガイド掲載店へのアクセスも限定的で、「食」の楽しみ方にも格差があると同社は考えています。

また、慢性的な人手不足も大きな影響を及ぼしているといい、定年後の高齢者が運営を支えるケースが多かった地方の道の駅やサービスエリアでは、ご当地レストランやフードコートなどが時短営業を強いられているそうです。

「地方旅行を楽しむ方にとって、『食』は観光の醍醐味であり、こうした体験が奪われてしまっては観光産業の衰退を招きかねません」(同社)

「5坪のスペース」で実店舗、販売機での料理提供が可能

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(出典:FUNDINNO)

同社のクールフードスポット事業は5坪のスペースさえあれば対象になるといい、実店舗での料理提供を行いながら、セントラルキッチンとしても機能することで、店舗周辺で無人販売機を通じた本格料理の提供が可能になるそうです。

駅、高速SA、学校等の公共施設、宿泊施設等の一角、さらに飲食店の店舗外に設置することで、営業時間終了後でも料理を購入できるといいます。

店舗で提供する料理は、IoTや鮮度保持技術を活用することで、冷凍・冷蔵・常温など料理に応じた最適な保存を行い、提供時の加熱温度や時間まで徹底管理。パート・アルバイトスタッフでも簡単に本格料理を提供できるほか、調理器具や設備投資は最小限で済み、仕込み不要で食品ロスも抑制できるそうです。

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(出典:FUNDINNO)

直近では、地域住民や観光客をターゲットに直営店舗数を増やし、無人販売機を設置してもらえる周辺パートナーを開拓することで売上拡大を図る計画です。

また、同社の仕組みを活用することで、省コスト・省人化で飲食事業を始めることができるため、飲食店の居抜き物件オーナーに対して開業支援によるマネタイズも行っていく予定です。

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(出典:FUNDINNO)

同社が「おいしさ」を徹底的に追求する上での1つ目のポイントは、一流シェフとともに行う地域食材を生かした独自のメニュー開発です。

都内の本格イタリアン「Rotondo」のシェフを中心に、有名店で経験を積んだメンバーが参画しているほか、京都や東京の老舗料亭などで総料理長を務めるシェフから味のフィードバック・評価を得、高品質なメニュー開発を行っているといいます。

2つ目は、IoTと鮮度保持技術による味の再現性です。一流シェフと開発したメニューを最善の状態で食べてもらえるよう、独自のアプローチで保存・提供しているといいます。

冷凍食品の多くは「調理後」に冷凍保存されていますが、同社は冷凍だけでなく、冷蔵・常温であっても鮮度を保持する技術を活用。出来立ての食感や旨みを再現するべく、加熱時の水分放出量や時間経過に応じた食材の変化などさまざまなデータを基に、最適な保存状態を算出しているそうです。

株主・親会社のIP DREAMはIoT技術を得意領域としており、WICKSはこの技術の独占使用権を取得。さまざまな業種のDXを支援してきたIP DREAMのIoTノウハウや顧客ネットワークを最大限活用することで事業拡大を目指しています。

今後の成長に向けて

(1)短期計画

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(出典:FUNDINNO)

現在、和歌山、高知で直営店を運営しており、通常の飲食店営業を行いながら、無人販売機を運用するフローの確立を図っています。

地元・和歌山店でテスト運用を行う中で、十数台程度の無人販売機対応を想定できているといい、地域ごとの人口や特性に最適化しながら、全国に同モデルを展開していきたい考えです。

IP DREAMの顧客ネットワークから、伊藤園グループ企業との連携体制を構築しており、全国各地に自動販売機を設置する同グループ企業の物流網と連携する仕組みを作り、無人販売機の設置を効率化していく計画です。

さらに、大型商業施設や道の駅を運営する企業と連携して出店先を開拓するなど、パートナー企業の後押しも受けながら、全国展開を目指していくとしています。

(2)中長期計画

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(出典:FUNDINNO)

現在は東京・広尾の「Rotondo」のシェフプロデュースの下、パスタやピザなどのイタリアンを中心に提供していますが、今後はラインナップを大幅に拡充していく計画です。

IoTを活用した鮮度保持技術は料理のジャンルを選ばず、連携を求める声も多数あるといい、将来的には、和食やスイーツなどへと横展開を進めていくとしています。

まずは国内を中心に事業を展開していく予定ですが、すでに海外からも引き合いがあるといい、台湾の大手半導体メーカーからは、社員食堂の中に取り入れたいという相談もあるそうです。

「食の安全に関心が高い米国では、『Farm to table(農場から食卓へ新鮮な食材を届ける)』といった考えがトレンドになっており、農場横に隣接させたレストランで、収穫したての食材を使った料理を提供する動きが広まっています。こうしたオーナーに対して、弊社の仕組みの導入を提案していく考えです」(同社)

(3)将来のExitはIPOを想定

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(出典:FUNDINNO)

(4)2030年に旗艦店店舗数約60店舗を計画

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(出典:FUNDINNO)

株主構成

同社は以下のVC、事業会社、エンジェル投資家より出資を受けています。

・株式会社IP DREAM

・しぎん地域活性化投資事業有限責任組合

類似上場企業(業態やサービス・製品などで類似性の見られる企業)

・バルニバービ <3418> [東証G]

・大戸屋ホールディングス <2705> [東証S]

・デルソーレ <2876> [東証S]

・日東ベスト <2877> [東証S]

・シルバーライフ <9262> [東証S]

株主優待

【基準日】

毎年1月末日

【対象】

株主全員

【優待内容】

同社が運営する直営店舗で利用できる半額クーポンを提供する。

【申し込み方法】

基準日経過後、予約・注文可能の案内をする。その際、同社お問い合わせアドレス(yutai@wicks.jp)まで「株主優待を利用する」と知らせる。

【注意事項】

1人、1年に1回限りの優待。

発行者・募集情報

■募集株式の発行者の商号及び住所、資本金等

WICKS株式会社

和歌山県田辺市高雄三丁目12番5号

資本金:56,200,000円(2023年10月2日現在)

発行済株式総数:70,200株(同)

発行可能株式総数:1,000,000株

設立日:2011年11月25日

決算日:3月31日

■募集株式の発行者の代表者

代表取締役 下山二郎

代表取締役 冨士利朗

■募集株式の種類及び数(上限)

普通株式 12,000株

■募集株式の払込金額

1株あたり 5,000円

■資金使途

・目標募集額達成時の資金使途内訳

調達額1,000万円を以下の目的に充てる予定。

店舗人件費 315万円

営業人件費 333万円

新規出店費用 131万円

手数料 220万円

・上限募集額達成時の資金使途内訳

上記に追加し、調達額5,000万円(目標募集額1,000万円と上限募集額6,000万円との差額)を以下の目的に充てる予定。

店舗人件費 2,215万円

営業人件費 799万円

新規出店費用 660万円

広告宣伝費 225万円

手数料 1,100万円

■投資金額のコース及び株数

100,000円コース(20株)

200,000円コース(40株)

300,000円コース(60株)

400,000円コース(80株)

500,000円コース(100株)

1,000,000円コース(200株)

2,000,000円コース(400株)

3,000,000円コース(600株)

4,000,000円コース(800株)

5,000,000円コース(1,000株)

10,000,000円コース(2,000株)

※特定投資家口座以外からの申し込みの場合、500,000円コース(100株)までしか申し込みできない。特定投資家口座からの申し込みの場合、10,000,000円コース(2,000株)を上限とする。

■申込期間

2023年12月9日~12月22日

■目標募集額

10,000,000円(上限募集額 60,000,000円)

※特定投資家口座全体からの申し込みの上限は48,000,000円とする。

■払込期日

2024年1月19日

■連絡先

WICKS株式会社

電話番号:050-3101-3865

メールアドレス:info@wicks.co.jp

※本株式投資型クラウドファンディングの詳細については、FUNDINNOの下記ページをご覧ください。

飲食業界を変える「黒船」来航。最新の鮮度保持テクノロジーで街を丸ごと三ツ星レストランに変える「WICKS」

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