NY株式:NYダウは62ドル高、ハイテクがけん引
米国株式市場は反発。ダウ平均は62.95ドル高の36,117.38ドル、ナスダックは193.28ポイント高の14,340.00で取引を終了した。
連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ終了期待に買いが続き、寄り付き後、上昇。特に、AI(人工知能)技術への期待再燃で半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)などを中心にハイテクが強く、相場全体の上昇を後押しした。終盤にかけ上げ幅を拡大し終了。セクター別ではメディア・娯楽、半導体・同製造装置が上昇した一方で、エネルギーが下落した。
検索のグーグルを運営するアルファベット(GOOG)はチャット型AIの基盤となる言語モデル「ジェミニ」を公開し、上昇。半導体メーカーのアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)はイベントで競合エヌビディア(NVDA)に対抗するためAI向けのアクセラレーター新製品を発表し、買われた。また、格安航空会社のジェットブルー(JBLU)は予想外に年末の強い予約状況を受け通期業績見通しを上方修正し、上昇。
ドラッグストア小売店運営のウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)は新型コロナやインフルエンザの検査や治療の選択肢を国内で拡大する計画を発表し、上昇した。宅配ピザのドミノピザ(DPZ)は投資家説明会で業績目標を上方修正し、上昇。一方、AIアプリケーション開発に特化したソフトウエア会社、C3.ai(AI)は決算の内容が冴えず、下落した。
ヨガアパレルのルルレモン(LULU)は取引終了後に第3四半期決算を発表。第4四半期の見通しが弱く、時間外取引で売られている。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》