ハシコープが大幅安 好決算も主要指標の伸びが前四半期から鈍化=米国株個別
(NY時間12:58)(日本時間02:58)
ハシコープ<HCP> 20.56(-4.34 -17.43%)
運用管理の自動化システムを手掛けるハシコープ<HCP>が大幅安。前日引け後に8-10月期決算(第3四半期)を発表し、1株損益が予想外の黒字となったほか、売上高も予想を上回った。ガイダンスも公表し、通期の売上高見通しを上方修正している。
予想を上回る好決算ではあったものの株価は冴えない反応。売上高などの主要指標の伸びが前四半期から鈍化し、特に2025年までの成長が鈍化するとの懸念をかき立てた。複数のアナリストが目標株価を引き下げている。また、同社の経営陣が「顧客が以前に購入したソフトウェアを消化するにつれて、取引規模が小さくなっている」と述べたことも嫌気されている。
(8-10月・第3四半期)
・1株利益(調整後):0.03ドル(予想:-0.04ドル)
・売上高:1.46億ドル(予想:1.43億ドル)
・営業損益:-1050万ドル(予想:-2440万ドル)
・売上維持率:119%(予想:124%)
・顧客:4354(予想:4371)
ARRが10万ドル以上の顧客:877(予想:857)
(11-1月・第4四半期見通し)
・1株利益(調整後):0.00~0.02ドル(予想:-0.02ドル)
・売上高:1.48~1.50億ドル(予想:1.49億ドル)
・営業損益:-1300~-1600万ドル(予想:-1920万ドル)
(通期見通し)
・1株損益(調整後):-0.12~-0.14ドル(従来:-0.21~-0.23ドル)(予想:-0.22ドル)
・売上高:5.76~5.78億ドル(従来:5.71~5.75億ドル)(予想:5.73億ドル)
・営業損益:-8600~-8900万ドル(従来:-1.05~-1.08億ドル)(予想:-1.06億ドル)
【企業概要】
クラウド環境における運用管理を自動化する製品を開発する。インフラストラクチャのプロビジョニング・セキュリティ・ネットワーキング及びアプリケーションの展開のための機能を有するソフトウェア製品を提供し、機密管理・データ保護・アクセス制御・複雑なワークフローの自動化を実現する。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美