8日の米国市場ダイジェスト:NYダウは130ドル高、雇用統計を好感
■NY株式:NYダウは130ドル高、雇用統計を好感
米国株式市場は続伸。ダウ平均は130.49ドル高の36,247.87ドル、ナスダックは63.98ポイント高の14,403.97で取引を終了した。
雇用統計が予想を上回り早期利下げ期待が後退し、寄り付き後、下落。消費者信頼感指数も予想を上回りソフトランディング期待が下支えとなり上昇に転じた。エネルギーセクターの上昇も手伝い、堅調に推移。長期金利の上昇が警戒され一時伸び悩んだものの、相場はプラス圏を維持し終盤にかけ上げ幅を拡大し終了した。セクター別では耐久消費財・アパレルや半導体・同製造装置が上昇した一方で、家庭・パーソナル用品が下落。
航空機メーカーのボーイング(BA)はタイ航空からの航空機受注の憶測に買われた。携帯端末のアップル(AAPL)はアナリストが目標株価を引き上げ、上昇。ヨガアパレルのルルレモン(LULU)は第3四半期決算で1株利益が予想を上回り、アナリストが目標株価を引き上げ、上昇した。石油・天然ガス生産会社のエクソンモービル(XOM)は原油高で収益回復期待に買われた。
空調機器メーカーのキャリア・グローバル(CARR)はテクノロジー会社のハネウェル(HON)が同社のグローバル・アクセス・ソリューションズ事業を49.5憶ドルで買収すると発表し、上昇。ハネウェル(HON)は売られた。高級家具販売のRH(RH)は四半期決算で予想外の赤字を計上、住宅市場の凍結を警告、2024年の調整後の営業利益見通しを下方修正し、下落。
投資家の恐怖心理を示すVIX指数は2020年のパンデミック前の低水準である12.35まで低下した。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米雇用統計やミシガン消費者信頼感指数は市場予想を上回る、早期利下げ観測後退でドル反発
8日のニューヨーク外為市場でドル・円は145円21銭まで上昇後、143円77銭まで反落し、144円97銭で引けた。米11月雇用統計で失業率が予想外に低下、また、非農業部門雇用者数の伸びも予想を上回ったほか、12月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値も予想以上の改善を示す良好な経済指標を受けて長期金利上昇に伴うドル買いが強まった。その後、ミシガン大指数の期待インフレ率の大幅低下で一時ドル買いが後退。しかし、早期利下げ観測の後退で下落も限定的となった。
ユーロ・ドルは1.0724ドルまで下落後、1.0785ドルまで上昇し、1.0763ドルで引けた。ユーロ・円は154円83銭へ下落後、156円09銭まで上昇。ポンド・ドルは1.2578ドルから1.2503ドルまで下落。ドル・スイスは0.8751フランから0.8821フランまで上昇した。
■NY原油:上昇、米雇用統計発表後に買いが強まる
NYMEX原油1月限終値:71.23 ↑1.89
8日のNY原油先物1月限は上昇。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は、前営業日比+1.89ドルの71.23ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは69.50ドル-71.63ドル。アジア市場で69.50ドルまで下げたが、ポジション調整的な買いが入ったことや米雇用統計の改善を受けて米国市場では71.63ドルまで上昇。通常取引終了後の時間外取引では主に71ドル台で推移。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 30.96ドル +0.30ドル(+0.97%)
モルガン・スタンレー(MS) 82.28ドル +1.93ドル(+2.40%)
ゴールドマン・サックス(GS)350.83ドル +6.21ドル(+1.80%)
インテル(INTC) 42.70ドル +0.55ドル(+1.30%)
アップル(AAPL) 195.71ドル +1.44ドル(+0.74%)
アルファベット(GOOG) 136.64ドル -1.81ドル(-1.30%)
メタ(META) 332.75ドル +6.16ドル(+1.88%)
キャタピラー(CAT) 259.50ドル +2.09ドル(+0.81%)
アルコア(AA) 25.02ドル +0.08ドル(+0.32%)
ウォルマート(WMT) 150.86ドル -1.60ドル(-1.04%)
《ST》