12日の株式相場見通し=続伸、米株上昇と円安好感も上値限定的か
12日の東京株式市場は主力株を中心に広範囲に買い戻しの動きが続き、日経平均株価は続伸し、フシ目の3万3000円台近辺での強調展開が想定される。前日の欧州株市場は高安まちまちの地合いとなったが、米国株市場ではNYダウが終始堅調な値動きを続け、連日の年初来高値更新となった。ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も取引前半はマイナス圏での推移となっていたが、後半には小幅ながら上昇に転じるなど根強い買いを引き寄せている。前週末の11月の米雇用統計発表を受け、リセッション懸念が後退しているほか、FRBによる早期利下げ期待が全体株価を支えている。ただ、今週は12日の米消費者物価指数(CPI)や13日のFOMCの結果発表を控えており、この内容を見極めたいとの思惑から上げ幅は限定的となった。東京市場では米株高が続いていることで、足もとはリスクオンの流れが続く公算が大きいが、米国での重要イベントを目前に買い一巡後は伸び悩む展開も想定される。なお、外国為替市場で1ドル=146円台前半まで円安に振れていることは輸出セクター中心にポジティブ材料として意識される。
11日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比157ドル06セント高の3万6404ドル93セントと続伸。ナスダック総合株価指数は同28.513ポイント高の1万4432.486だった。
日程面では、きょうは11月の企業物価指など。海外では、11月の英失業率、12月のZEW独景気予測調査、11月の米消費者物価指数(CPI)、11月の米財政収支など。