米国株見通し:上げ渋りか、インフレ高止まりに警戒も
(13時30分現在)
S&P500先物 4,680.50(+2.00)
ナスダック100先物 16,470.25(+20.25)
米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は小幅高、NYダウ先物は15ドル高。長期金利は弱含み、本日の米株式市場はやや買い先行となりそうだ。
11日の主要3指数は3日続伸。ナスダックとS&Pは後半に持ち直し、序盤から堅調のダウは157ドル高の36404ドルと年初来高値を連日更新した。強い雇用統計を受け、連邦準備制度理事会(FRB)の早期利下げ観測は後退。ただ、一段の引き締めへの思惑を弱めたことから長期金利は低下し、買戻しが相場を押し上げた。この日の米国債入札が不調と受け止められたことも金利安を支援し、指数は終盤にかけて上昇基調を強めた。
本日は上げ渋りか。今晩発表の消費者物価指数(CPI)は総合が前回から伸びが鈍化すると予想され、金利安なら買いが入りやすい。ただ、コア指数が前回からほぼ横ばいなら、インフレ高止まりで現行政策の長期化をにらんだ金利高・株安が想定される。もっとも、本日から開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)の政策内容や当局者の金利見通し、FRB議長発言を見極めるムードとなり、CPI発表後は積極的な取引は手控えられそうだ。
《TY》