オラクルが決算受け下落 クラウド部門に失望感=米国株個別
(NY時間09:56)(日本時間23:56)
オラクル<ORCL> 104.42(-10.72 -9.31%)
オラクル<ORCL>が下落。前日引け後に9-11月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益は予想を上回ったものの、売上高が予想を下回った。クラウド部門の伸びが25%と第1四半期の30%から2四半期連続で鈍化した。インフラ事業の成長は1年余り加速した後、第1四半期に初めて鈍化していた。その中での今回の結果は、競争の激しい市場で成長努力が進展していないのではないかと投資家を懸念させる内容となった。
ただ、一部のアナリストからは前向きな見方も出ている。「同社のクラウドの業績は投資家にとって主要なマイナス点となるだろう。しかし、第2四半期はほぼ横ばいからやや弱含みではあったが、厳しい事業環境を考慮すれば、完全なネガティブ・サプライズではない。タイミング的な問題があると思われるが、株価は反転する可能性がある」との指摘が出ていた。
(9-11月・第2四半期)
・1株利益(調整後):1.34ドル(予想:1.33ドル)
・売上高:129.0億ドル(予想:130.5億ドル)
クラウドサービス/ライセンス:96.4億ドル(予想:96.9億ドル)
クラウドおよびオンプレミスのライセンス:11.8億ドル(予想:12.0億ドル)
ハードウエア:7.56億ドル(予想:7.42億ドル)
サービス:13.7億ドル(予想:14.1億ドル)
・営業利益(調整後):55.4億ドル(予想:55.6億ドル)
・営業利益率(調整後):43.0%(予想:42.6%)
・クラウド売上高(IaaSおよびSaaS):48.0億ドル(予想:48.6億ドル)
クラウド・インフラストラクチャ(IaaS):16.0億ドル(予想:15.5億ドル)
クラウド・アプリケーション(SaaS):32.0億ドル(予想:31.5億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美