メーシーズが反落 買収提案の実現に懐疑的な見方も=米国株個別
(NY時間10:19)(日本時間00:19)
メーシーズ<M> 19.89(-0.88 -4.24%)
百貨店のメーシーズ<M>が反落。前日は投資家グループが58億ドルで買収提案を行ったと伝わり、買いが強まっていた。ただ、きょうはアナリストが投資判断を「売り」に引き下げている。投資家グループからの買収提案の実現に懐疑的な見方を示した。
「協議がどの程度進んでいるのか分からない上、この金利環境と同社が直面している継続的な課題から、買収資金の調達は難しい」と指摘。同社には他の百貨店以上の不動産価値があると考えているが、不動産の収益化は「言うは易く行うは難しである」との見解も示した。
投資家グループは同社の百貨店事業の再生には興味がなく、不動産資産のみに関心があるのではとの見方も出ている。高級百貨店のブルーミングデールズと、同社が2015年に買収したビューティーチェーンのブルーマーキュリーを場合によってはスピンオフしたいと考えている可能性が高いとの指摘も出ていた。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美