次第にFOMCモードへ 市場が考えを変えるかは未知数

市況
2023年12月13日 5時01分

NY時間の終盤に入って、米株式市場は堅調な推移を継続しており、ドル円は145円台半ばで落ち着いている。この日の米消費者物価指数(CPI)、そして米30年債入札も通過して、いよいよ市場はFOMCの結果待ちの雰囲気を強めている。ただ、明日は結果発表前に米生産者物価指数(PPI)があることは忘れてはならない。

きょうの米CPIを受けて市場では、FRBが勝利宣言を急ぐことはないとの見方を強めている。最新の数字はFRBのハト派移行に対する見方に疑問を投げかけ、きょうの米CPIもパウエル議長が市場の利下げ期待に冷や水を浴びせるとの憶測を呼んでいる。

しかし、市場の利下げ期待は行き過ぎた3月こそ若干修正させているものの、まだ5月は完全に織り込んでいる状況。FRBがこれまで通りのタカ派姿勢を温存してくるのは、ブラックアウト前のFOMC委員の発言や、先週の予想を上回る米雇用統計ですでに確認済みのはず。それでもなぜか市場は来年の利下げに対するスタンスを概ね変えていない。明日のFOMCで予想通りにタカ派姿勢を強調したとしても、果たして市場が考えを変えてくるかは未知数の部分が多いようにも思われる。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.