13日の株式相場見通し=頑強な展開か、米CPI通過で安心感
13日の東京株式市場は主力株を中心に幅広くリスクを取る動きが継続、日経平均株価は3万3000円近辺で頑強な値動きが続きそうだ。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに上昇した。朝方に発表された11月の米消費者物価指数(CPI)は事前コンセンサスと一致する内容だった。下振れを期待していた向きもあり、取引開始直後はハイテク株などを中心にやや軟調だったものの、その後は徐々に買いが優勢となった。米債券市場で長期債が買われ、朝方は高かった米10年債利回りが低下基調となったことが投資家心理を改善させている。NYダウは一時190ドルを超える上昇をみせる場面もあった。東京市場は前日に日経平均が上値を指向したものの、朝方にこの日の高値をつけ、その後は一貫して上げ幅を縮小する動きとなった。米株市場ではビッグイベントであった米CPI発表を無難に通過したこともあり、きょうは安心感から買いが先行しそうだが、日本時間あす未明に発表されるFOMCの結果とパウエルFRB議長の記者会見を控え、積極的に上値を買い進む動きは見込みにくい。岸田政権の安倍派閣僚4人が更迭される見通しにあり、国内政局不安も株式市場の上値を重くする可能性がある。
12日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比173ドル01セント高の3万6577ドル94セントと4日続伸。ナスダック総合株価指数は同100.911ポイント高の1万4533.397だった。
日程面では、きょうは12月の日銀全国企業短期経済観測調査(日銀短観)、11月の投信概況など。海外では10月のユーロ圏鉱工業生産指数、11月の米卸売物価指数(PPI)、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表とパウエルFRB議長の記者会見、ブラジル中銀の政策金利発表など。