FOMC通過後の年末高を意識した押し目狙い/オープニングコメント
13日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感が強まりそうだが、下値の堅さが意識されそうである。12日の米国市場はNYダウが173ドル高、ナスダックは100ポイント高だった。11月の米消費者物価指数(CPI)は、ほぼ予想に一致したことから買い優勢の展開となった。長期金利の低下を受けてハイテクも上昇し、相場を一段と押し上げた。また、イエレン米財務長官のインフレや経済に関する楽観的な見解も支援材料となり、終日堅調に推移した。シカゴ日経225先物清算値(3月限)は、日中大阪比155円高の32865円。円相場は1ドル145円40銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになりそうだ。米国市場では米CPIは前月から上昇したが、予想通りの内容だったことから、買い安心感につながったようだ。ただし、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果待ちのなか、買い一巡後はこう着感が強まりやすいだろう。昨日の日経平均も買い一巡後に軟化しており、本日も寄り付き後の動向を見極めることになりそうだ。
ただし、NYダウが連日で年初来高値を更新するなか、売り方においてはポジションをニュートラルに近づけておきたいところだろう。そのため下値の堅さは意識されやすく、また、FOMC通過後の年末高を意識した押し目狙いの買いも入りやすいと考えられる。米国市場では半導体株の一角が強い値動きだったことから、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の下支えになるだろう。
昨日の日経平均は25日線に上値を抑えられる格好から上げ幅を縮めていたが、下値の堅さが意識されるなか、再び同線突破を意識したトレンド形成が期待されてくる。同線を明確に上放れてくるようだと、先物主導によるインデックスに絡んだ買いが日経平均を押し上げてくる展開が期待されそうだ。また、依然としてさえない動きが目立っている中小型株においても、押し目狙いの動きに向かわせよう。
《NH》