ファイザーが下落 24年度の通期ガイダンスに失望感=米国株個別

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2023年12月13日 23時46分

(NY時間09:33)(日本時間23:33)

ファイザー<PFE> 26.07(-2.51 -8.78%)

ファイザー<PFE>が下落している。取引開始前に2024年度の通期ガイダンスも公表し、売上高が585億-615億ドルと予想を下回った。1株利益も予想を下回る見通しを示している。同社はがん治療薬のシーゲンの買収が承認されたにもかかわらず、売上高見通しが予想を下回ったことから失望感が大きいようだ。

同社はコロナワクチンと錠剤の需要減退で苦戦を強いられているが、今回の買収はワクチンのギャップを埋めるには不十分なようだ。同社はワクチンと錠剤を合わせて80億ドルの売上を見込んでいるが、これは予想の138億ドルを遥かに下回る。

売上高見通しには、コロナ薬「コミルナティ」および「パクスロビド」の予想売上高80億ドル、買収が承認されたシーゲン<SGEN>からの予想売上高約31億ドル、ロイヤルティ収入、その他の再分類に関連する10億ドルが含まれるという。

同社のCEOは声明で「製品ポートフォリオは引き続き強力で、コロナ薬のほか、ファイザーとシーゲンを合わせた製品ポートフォリオで8-9%の増収を見込んでいる」と述べた。また、コスト再編による営業利益率改善を見込むが、セーゲン買収に関連する1株0.40ドルの希薄化の影響により一部相殺されるとも語った。

同社はまた、コスト削減目標を、今年初めの公約である35億ドルから40億ドル超に引き上げるとも発表した。

(24年度通期見通し)

・1株利益(調整後):2.05~2.25ドル(予想:3.21ドル)

・売上高:585~615億ドル(予想:629億ドル)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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