テスラが軟調 オートパイロットに関連し200万台以上をリコール=米国株個別
(NY時間09:36)(日本時間23:36)
テスラ<TSLA> 235.91(-1.11 -0.47%)
IT・ハイテク株は買い先行で始まっているものの、テスラ<TSLA>が軟調に推移。取引開始前に同社が200万台以上を対象とするリコール(無料の回収・修理)を届け出たと伝わった。米運輸省道路交通安全局(NHTSA)が、同社の自動運転支援システム「オートパイロット」の誤用防止対策は不十分と判断したという。今回の措置は、米高速道路交通安全局による数年に渡る欠陥調査の結果であり、同局はテスラの修正策の有効性を監視するために今後も調査を継続するとしている。
NHTSAは今回の調査から、対象車がドライバーの関与を維持するための手段が不十分であることが判明したと述べている。「自動運転技術は安全性を向上させる大きな可能性を秘めているが、それは責任を持って導入された場合に限られる」とも付け加えた。本日の措置は、安全性を優先することで自動運転システムを改善する一例だという。
それに対してテスラはリコール報告書の中で、12月12日もしくはその直後に、無線ソフトウェアによる救済措置を開始する予定だとしている。
オートパイロットはすべての新型テスラ車に標準装備されている。今回のリコールはテスラの自動運転システムに関わる今年2回目のもので、死亡事故を含む数百件の事故発生後、テスラは監視の目を向けられている。マスクCEOは何年も前から、完全な自動運転を提供するところまで来ていると予測してきたが、オートパイロットも、テスラが完全自動運転として販売しているベータ版機能も、完全に注意深いドライバーがハンドルから手を離さないことを要求している。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美