短期金融市場、調子に乗って来年の米利下げ幅を計1.50%近くまで織り込む!=速報
午後になってFOMCの結果が発表され、政策金利は予想通りに据え置かれたが、FOMC委員の金利見通し(ドット・プロット)で来年末時点の金利予想の中央値が4.625%(4.50-4.75%示唆)となっており、これは現行から計0.75%の利下げを見込んでいる。そこまでの利下げは想定していなかった。また、声明でもこれまでの「必要なら追加利上げ実施」のところを「その度合いを精査する」に変えている。FRBは姿勢を市場の期待に傾け、ハト派サプライズとなった印象が強い。
これを受けて短期金融市場では調子に乗って、来年の利下げ幅を計1.50%近くまで織り込む動きが出ている。米国債市場では政策金利に敏感な2年債が一時0.3%ポイント急低下する場面も見られた。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美