カルナバイオがS安ウリ気配、米ギリアドから一時金収入受領も今期赤字予想
カルナバイオサイエンス<4572>が後場に入り、ストップ安の水準となる前営業日比150円安の646円でウリ気配となっている。この日、米ギリアド・サイエンシズ<GILD>との新規がん免疫療法の創薬プログラムに関するライセンス契約に基づき、2回目となるマイルストーン・ペイメントを受領することになったと発表した。受領額は500万ドルで、これを受けてカルナバイオは23年12月期の業績予想を修正し、売上高の見通しを9億200万円から16億1000万円(前期比16.2%増)、最終損益の赤字額の見通しを19億3600万円から12億2900万円(前期は13億4900万円の赤字)に見直した。開発中の「DGKα阻害剤GS-9911」について、固形がん患者を対象としたフェーズ1試験の開始に伴う一時金収入を得る形となったが、受領額としては小規模との受け止めがあるようだ。今回のマイルストーン・ペイメント受領後も、今期は赤字の見通しであることを嫌気した投資家の売りが膨らんだ。