話題株ピックアップ【夕刊】(2):ヤーマン、住石HD、トヨタ

注目
2023年12月14日 15時18分

■ヤーマン <6630>  915円  -97 円 (-9.6%)  本日終値  東証プライム 下落率2位

ヤーマン<6630>が大幅安。13日の取引終了後に5~10月期決算を発表。売上高が前年同期比29.2%減の188億200万円、営業利益が同58.2%減の22億4600万円と大幅な減収減益で着地しており、これを嫌気した売りが出た。足もとの物価高が消費マインドの低下を招いていることや、ヘアケア・シェーバーといった新しいカテゴリに対する投資が未だ先行していることが要因。加えて、昨今の社会情勢に対応して中国国内での広告宣伝を控えたことも影響した。なお、通期の増収増益見通しは据え置いている。

■住石ホールディングス <1514>  1,018円  -105 円 (-9.4%)  本日終値

住石ホールディングス<1514>が大幅反落。東京証券取引所が13日の取引終了後、同社株の信用取引による新規の売り付け及び買い付けに係る委託保証金率を14日売買分から50%以上(うち現金20%以上)とする臨時措置を実施すると発表。また、日本証券金融も貸借取引自己取引分及び非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分の貸借担保金率を14日売買分から50%(同20%)にすると発表した。これらの発表を受けて、信用取引による取引負担の増加により、個人投資家からの資金流入が細るとの警戒感から売られたようだ。

■シーアールイー <3458>  1,300円  -114 円 (-8.1%)  本日終値  東証プライム 下落率4位

シーアールイー<3458>が急反落。13日取引終了後に発表した8~10月期決算は、売上高が前年同期比3.3%減の65億3400万円、営業損益が前年同期の黒字から8500万円の赤字に転落して着地した。通期で増収・営業黒字を見込んでいるだけに、第1四半期の実績が嫌気され売られている。主力の不動産管理事業は堅調だった一方、物流投資事業や海外事業がさえず全体業績を押し下げた。また、全社費用の増加なども利益面で響いた。なお、通期見通しは据え置いた。

■トヨタ自動車 <7203>  2,571.5円  -102 円 (-3.8%)  本日終値

トヨタ自動車<7203>やホンダ<7267>、日産自動車<7201>など自動車株が総じて下落。東証の業種別指数の「輸送用機器」が下落率で上位に入っている。米連邦公開市場委員会(FOMC)後に金融市場で米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ観測が強まり、外国為替市場でドル円相場が1ドル=142円台まで急速にドル安・円高が進行した。自動車株に対しては円安による業績押し上げ効果への過度な期待を和らげる方向に作用し、売りを促す格好となった。

■三菱UFJ <8306>  1,227円  -45 円 (-3.5%)  本日終値

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクは売りに押される展開となった。日本時間きょう未明にFOMCの結果が発表されたが、FRBは3会合連続で政策金利の据え置きを決め、利上げ局面の終了が意識されたほか、会合後の記者会見でパウエルFRB議長は来年の利下げについて同日の会合で議題に挙がったことに言及した。ハト派的な印象をマーケットに与え、米国株市場はこれを好感して大きく水準を切り上げる一方、米長期金利は4.0%前後まで急低下した。米国事業を展開するメガバンクにとって、足もとの金利低下は運用環境の改善期待を後退させており、株価にはネガティブに働いている。

■ウェルライ <9565>  1,437円  +300 円 (+26.4%) ストップ高   本日終値

ウェルプレイド・ライゼスト<9565>はストップ高。13日の取引終了後に24年10月期業績予想を発表。売上高が前期比14.8%増の26億円、営業利益が同11倍の1億5000万円に拡大する見通しを示しており、これを好感した買いが膨らんだ。eスポーツの大会企画・運営を行う主力の「クライアントワークサービス」でコンサルティング事業の強化を図り、収益の幅を増やしていく。また、eスポーツ選手のサポートやeスポーツの新たな価値創造を手掛ける「ブランドプロデュースサービス」では、ゲーム・eスポーツに関わるIPブランドの活用や自社ブランドの創出を目指す。同時に発表した23年10月期決算は売上高が22億6400万円、営業利益が1400万円だった。

■ホーブ <1382>  2,860円  +500 円 (+21.2%) ストップ高   本日終値

ホーブ<1382>が急反騰。13日の取引終了後、米ゾルディ社(マサチューセッツ州)と米国でのいちご新品種の普及拡大に向けた協定書を締結すると発表しており、好感された。ゾルディ社は、AIとロボットで自動化された世界初の温室システムを開発する企業。今回の取り組みでは、ホーブが育成した品種のなかで米国に向く品種の提供をゾルディ社から打診され、双方で協議し複数の四季成り性いちご系統を提供。現地での試験栽培を通じて米国での栽培適性、市場評価などを検証し、有望と判断した系統について、日本及び米国で品種登録を行う予定としている。なお、同件による業績への影響は、結果に結びつくまでに数年を要するため、将来にわたって軽微としている。

■フォーバルR <9423>  114円  +19 円 (+20.0%)  本日終値

フォーバル・リアルストレート<9423>が大幅高で年初来高値を更新。13日の取引終了後、株主優待制度を拡充すると発表し、材料視されたようだ。これまで1000株以上を保有する株主に対し、電子マネーギフトを1枚(2000ポイント=2000円相当)を贈呈していたが、新たに保有株数の区分を追加。5000株以上を保有する株主に電子マネーギフト2枚(1万5000ポイント=1万5000円相当)を贈呈する。2024年3月31日現在の株主名簿に記載または記録された株主から適用する。

■カヤック <3904>  701円  +81 円 (+13.1%) 一時ストップ高   本日終値

カヤック<3904>が続急伸。この日は子会社のウェルプレイド・ライゼスト<9565>が好業績見通しを受けてストップ高となっており、これが刺激材料となったようだ。ウェルライは24年10月期に連結売上高26億円(前期比14.8%増)、営業利益1億5000万円(前期比10.5倍)を見込んでおり、カヤック業績への貢献も期待されている。

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