今日の為替市場ポイント:◆ユーロ編◆リスク回避的なユーロ売り・円買いがさらに強まる可能性は低いと予想

通貨
2023年12月15日 8時29分

ユーロ・ドルは、1.0341ドル(2017/01/03)まで下落したが、1.2537ドル(2018/01/25)まで上昇。英国民投票で欧州連合(EU)からの離脱が決定し、ユーロ・円は一時109円57銭(2016/06/24)まで急落。その後137円50銭(2018/2/2)まで買われたあと、長期間伸び悩んだが、欧州銀行(ECB)による複数回の利上げ後に164円30銭(2023/11/16)まで上昇。欧州中央銀行による早期利下げ観測はやや後退したが、米国金利の先安観は一段と強まり、リスク回避的なユーロ売り・円買いがさらに強まる可能性は低いと予想される。

【ユーロ売り要因】

・ECBの主要政策金利による早期利下げ観測

・中東情勢の悪化、ユーロ圏経済の減速懸念

・日欧金利差の縮小観測

【ユーロ買い要因】

・2024年に複数回の米利下げ予想

・ドイツなどユーロ圏諸国のインフレ率は高止まりの可能性

・日欧金利差は一定の水準を維持する見込み

《CS》

提供:フィスコ

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