話題株ピックアップ【昼刊】:マクビープラ、MSOL、サンバイオ
■マクビープラ <7095> 16,700円 +3,000 円 (+21.9%) ストップ高 11:30現在
Macbee Planet<7095>がストップ高の1万6700円に買われている。14日の取引終了後、24年4月期の連結業績予想について、売上高を350億円から370億円(前期比88.9%増)へ、営業利益を28億5000万円から37億円(同71.1%増)へ、純利益を18億円から24億円(同53.1%増)へ上方修正したことが好感されている。子会社MAVEL(旧Macbee Planet準備会社及び子会社Alpha)の主要取引先である金融業界とウェルネス業界の顧客からの売上高が堅調に推移したことに加えて、マクビープラグループのテクノロジーを提供することによるシナジーで、前期に連結化した子会社All Ads(旧ネットマーケティング)の売り上げが大きく成長したことが寄与した。なお、同時に発表した第2四半期累計(5~10月)決算は、売上高191億1500万円(前年同期比2.2倍)、営業利益20億1000万円(同2.2倍)、純利益13億4900万円(同2.2倍)だった。
■MSOL <7033> 3,090円 +500 円 (+19.3%) ストップ高買い気配 11:30現在 東証プライム 上昇率トップ
マネジメントソリューションズ<7033>がストップ高カイ気配。14日の取引終了後に23年10月期決算を発表。売上高が前の期比41.1%増の169億3100万円、営業利益が同3倍の22億700万円と従来予想(売上高166億円、営業利益19億円)から上振れして着地しており、これを好感した買いが集まっている。年間配当も従来予想の2円から18円に大きく引き上げた。企業の旺盛なデジタル需要を背景に新規顧客の積極的な獲得をはじめ、人材の積極採用や教育体制の整備などに取り組んだ。変則決算となる今24年12月期の業績見通しは売上高250億円、営業利益35億円。配当予想は18円とした。
■巴工業 <6309> 3,305円 +504 円 (+18.0%) ストップ高 11:30現在 東証プライム 上昇率2位
巴工業<6309>はストップ高。同社は遠心分離機など化学機械メーカーで、化学工業製品の販売事業も手掛ける。化学工業製品は電気自動車(EV)用パワー半導体関連などを中心に好調なほか、化学機械は海外向け中心に売り上げを伸ばしている。14日取引終了後に発表した23年10月期業績は営業利益が前の期比23%増の40億4800万円と大幅な伸びを続けたほか、24年10月期は伸び率こそ鈍化するものの、前期比3%増の41億8000万円予想と利益成長を維持し、4期連続の過去最高更新となる見通し。また、好業績を背景に株主還元にも前向きに取り組み、前期年間配当を従来計画に30円増額した110円(前々期実績は53円)とし、今期はそこから更に10円増配となる120円を計画している。配当利回りは3.7%と高く、水準訂正を見込んだ短期資金の攻勢が活発化している。
■サンバイオ <4592> 556円 +80 円 (+16.8%) ストップ高買い気配 11:30現在
サンバイオ<4592>がストップ高カイ気配となっている。14日の取引終了後、外傷性脳損傷を対象とする治療薬として製造販売承認の取得に向けた審査を受けている「SB623」に関し、承認取得目標時期を2024年3月に修正すると発表した。これまでは24年1月期中の承認取得を目指すとしていたが、市場では今期中の承認取得は困難とみる向きもあったようだ。収量に関する課題については解決し、審査は進捗しているとしており、承認取得を期待した買いが集まったようだ。あわせて発表した24年1月期第3四半期累計(2~10月)の連結決算は、最終損益が18億8300万円の赤字(前年同期は17億5800万円の赤字)となった。
■ビジョナル <4194> 8,800円 +760 円 (+9.5%) 11:30現在 東証プライム 上昇率5位
ビジョナル<4194>が急反発している。同社は14日取引終了後、24年7月期第1四半期(8~10月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比33.8%増の49億5500万円となり、通期計画160億円に対する進捗率は30%超に達した。売上高は同21.5%増の160億5700万円で着地。プロフェッショナル人材への採用ニーズを背景に、ビズリーチ事業が伸長し全体の業績を牽引した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。
■セーフィー <4375> 801円 +17 円 (+2.2%) 11:30現在
セーフィー<4375>が続伸している。14日の取引終了後、同社のウェアラブルクラウドカメラ「Safie Pocket2」が、注文住宅中堅のアエラホーム(東京都千代田区)に採用されたと発表しており、好材料視されている。今回の導入は、品質の向上・均一化の実現や社員教育への活用を図るのが目的。カメラが遠隔地にいる現場監督の目の代わりとなり、進捗管理の精度を保ちながら効率化を進めているほか、特に新卒社員がひとり立ちして間もない時期や中途社員が入社した直後、社員が一人で現場に向かう際にカメラを持参し活用しているという。
■ラクス <3923> 2,632円 +44.5 円 (+1.7%) 11:30現在
ラクス<3923>が5連騰。14日の取引終了後に11月度の月次売上高を公表した。全社売上高は前年同月比43.6%増の33億9900万円と大幅な増収基調を続けており、評価されたようだ。クラウド事業の売上高は同50.0%増の28億8100万円となった。
■クミアイ化学工業 <4996> 809円 -191 円 (-19.1%) 11:30現在 東証プライム 下落率トップ
クミアイ化学工業<4996>は急落、一気に年初来安値を更新した。14日の取引終了後に24年10月期業績予想を発表。売上高を前期比3.7%増の1670億円とした一方、営業利益を同14.8%減の120億円とこれまで続いてきた増益トレンドが途切れる見通しを示し、これを嫌気した売りが出ている。配当予想も前期比17円減の28円とした。同時に発表した23年10月期決算は、売上高が前の期比10.8%増の1610億200万円、営業利益が同11.2%増の140億8900万円だった。販売価格の改定や円安が寄与した。あわせて、26年10月期を最終年度とする新中期経営計画を発表した。最終年度に売上高1850億円、営業利益160億円を目指す。
■ANYCOLOR <5032> 3,345円 -325 円 (-8.9%) 11:30現在 東証プライム 下落率2位
ANYCOLOR<5032>が大幅安。14日の取引終了後に5~10月期決算を発表し、売上高は前年同期比29.4%増の154億8700万円、営業利益は同50.4%増の64億8200万円だった。大幅な増収増益となり通期計画に対する進捗も順調に推移したものの、大きなサプライズ感はなく目先利益確定売りが先行する形となっている。VTuberグループ「にじさんじ」に所属するVTuber数が増加したほか、オフィシャルストアやファンクラブなどを利用する際に必要となるID数が伸びた。海外事業のVTuber数も増加した。通期の増収増益見通しに変更はない。
■笑美面 <9237> 1,777円 +300 円 (+20.3%) ストップ高買い気配 11:30現在
笑美面<9237>がストップ高の水準となる前営業日比300円高の1777円でカイ気配となった。同社はシニアホームの紹介サービスを手掛ける。14日の取引終了後、23年10月期の単体決算発表にあわせ、24年10月期の業績予想を開示。今期の営業収益は前期比61.1%増の13億1100万円、経常利益は同79.5%増の1億7500万円と大幅な増収増益を計画しており、評価されたようだ。シニアホームの増設の潮流を背景に、紹介事業者のニーズは順調に拡大すると予想。積極的に採用を進めてきたコーディネーターの本格稼働と生産性の改善も見込む。23年10月期の営業収益は前の期比33.6%増の8億1400万円、経常利益は同4.2倍の9700万円だった。
■デリバリコン <9240> 474円 +80 円 (+20.3%) ストップ高買い気配 11:30現在
デリバリーコンサルティング<9240>はストップ高の474円水準でカイ気配となっている。14日の取引終了後に発表した第1四半期(8~10月)連結決算が、売上高6億7400万円(前年同期比32.7%増)、営業利益7900万円(同4.6倍)、純利益5700万円(同10.9倍)と大幅増益となり、上期計画の営業利益100万円を上回って着地したことが好感されている。クライアントのデジタルプラットフォーム構築のハブとなるDXパートナーとして、パートナーシップとマーケティングの強化を進めたことが、顧客基盤を拡大し受注を伸ばすことにつながった。なお、24年7月期通期業績予想は、売上高26億5200万円(前期比21.1%増)、営業利益1億3100万円(同2.5倍)、純利益9200万円(同3.2倍)の従来見通しを据え置いている。
■中央ビルト工業 <1971> 628円 +100 円 (+18.9%) ストップ高買い気配 11:30現在
中央ビルト工業<1971>はカイ気配。14日の取引終了後、旭化成<3407>傘下の旭化成ホームズがビルト工に対し、完全子会社化を目的にTOBを実施すると発表。TOB価格を1株750円としており、これにサヤ寄せする格好となっている。旭化成ホームズは現在、ビルト工株の3割強を所有している。買い付け予定数は158万1093株(下限79万7400株、上限設定なし)、買い付け期間は12月15日から2024年2月1日まで。TOB成立後に同社株は上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は14日付で監理銘柄(確認中)に指定した。
■ピクセルカンパニーズ <2743> 41円 +6 円 (+17.1%) 11:30現在
ピクセルカンパニーズ<2743>が動意づいている。14日の取引終了後、同社グループで手掛けている福島県大熊町のデータセンター事業に関し、13日に建築確認申請を行ったと発表。これが材料視されている。今後、建築確認済証の交付、建物・設備の設計業務の完了後、2024年1月頃から建物工事、設備工事を順次行う。事業開始時期は同年夏ごろの予定。
■サーキュレーション <7379> 763円 +91 円 (+13.5%) 一時ストップ高 11:30現在
サーキュレーション<7379>が大幅高となっている。同社は14日取引終了後、内閣府の令和5年度「データ連携基盤を活用した地域DX事業におけるデジタルサービスの実装手法等に関する調査研究」内で実施する「DX人材のチーム組成及び地域への派遣業務」を受託したと発表。これが材料視されているようだ。同社は、自治体が主導する地域のデジタルトランスフォーメーション(DX)事業に対し、異なるスキル・経験・属性を持つDX人材複数名によるチームを組成し、派遣及び支援を行うことで、自治体における必要な人材要件の定義の仕方、適切な外部人材の関わり方、ステークホルダーへの関与・支援の在り方やマネジメント方法に関する調査を行い、地域へのDX人材チーム派遣モデルの確立を目指すとしている。
■JEH <5889> 1,202円 +95 円 (+8.6%) 11:30現在
Japan Eyewear Holdings<5889>が急反発している。14日の取引終了後に発表した第3四半期累計(2~10月)連結決算が、売上高96億8900万円(前年同期比27.8%増)、営業利益26億8000万円(同85.0%増)、純利益14億円(同8.2倍)と大幅増益となったことが好感されている。新型コロナウイルス感染症の感染者数減少や5類への分類変更、22年10月の入国者数上限撤廃などにより店舗売り上げが順調に推移しており、金子眼鏡の既存店売上高が前年同期比27.9%増、フォーナインズの既存店売上高が同26.4%増と伸長した。また、費用支出の見直しや販売価格改定の効果も寄与した。なお、24年1月期通期業績予想は、売上高130億9000万円(前期比22.1%増)、営業利益35億4100万円(同59.1%増)、純利益18億9700万円(同6.5倍)の従来見通しを据え置いている。
●ストップ高銘柄
かっこ <4166> 917円 +150 円 (+19.6%) ストップ高 11:30現在
など、8銘柄
●ストップ安銘柄
アウンコンサルティング <2459> 408円 -80 円 (-16.4%) ストップ安 11:30現在
以上、1銘柄
株探ニュース