レナーが決算受け下落 住宅の粗利益率が冴えない=米国株個別

材料
2023年12月15日 23時54分

(NY時間09:44)(日本時間23:44)

レナー<LEN> 152.10(-2.72 -1.75%)

米住宅建設のレナー<LEN>が下落。前日引け後に9-11月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。また、受注残は予想を下回ったものの、新規受注は予想を上回った。ガイダンスでは新規受注、引き渡し件数とも予想を上回る見通しを示している。高金利が住宅購入希望者の購買意欲を減退させる中で、インセンティブや値引きを前面に押し出し販売を促進したことが奏功した。

ただ、株価は冴えない動き。同社は利益率よりも販売量を増やし、購入者を獲得している。第4四半期の住宅の粗利益率は24.2%と予想を若干下回ったほか、第1四半期についても予想を下回る見通しを示した。通期については金利環境が大きく変化しているとして予想を見送っている。

(9-11月・第4四半期)

・1株利益(調整後):5.17ドル(予想:4.60ドル)

・売上高:109.7億ドル(予想:103.4億ドル)

・住宅粗利益率(調整後):24.2%(予想:24.4%)

・新規受注:1万7366件(予想:1万6840件)

・受注残:1万4892件(予想:1万5969件)

(12-2月・第1四半期見通し)

・新規受注:1万7500~1万8000件(予想:1万6493件)

・引き渡し予想:1万6500~1万7000件(予想:1万3968件)

・住宅粗利益率(調整後):21.0~21.3%(予想:22.9%)

(24年度通期見通し)

・引き渡し予想:8万0000件(予想:7万7238件)

【企業概要】

米国で一戸建てやタウンハウス等の建設・販売・賃貸、宅地の購入・開発・販売を行う。テクノロジーと革新的な戦略を駆使し、建築プロセスの効率化と建設コストの低減に取り組む。又、顧客向け住宅ローン関連の金融サービスを提供するほか、多世帯住宅を建設する長期ファンドを運営し、その持分を保有する。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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