エクセロンとアメレンが下落 イリノイ州が送電網計画を却下=米国株個別
(NY時間12:49)(日本時間02:49)
エクセロン<EXC> 35.91(-2.00 -5.26%)
アメレン<AEE> 72.18(-2.84 -3.79%)
電力のエクセロン<EXC>とアメレン<AEE>が下落。イリノイ州の商業委員会がアメレンとエクセロン傘下のコムエド社が申請した送電網計画を却下したことが嫌気されている。アナリストからもネガティブなコメントが出ており、「今回の残念な結果は、電力各会社の今後の収益力に大きな不確実性をもたらし、投資家の見方に打撃を与える」という。レートベース(事業資産価値)の27%が、送電網計画の再申請や敵対的なイリノイ州委員会の存在という不確実性にさらされているとしている。再申請のプロセスは長期化する可能性があり、両社株を保有するメリットはないとも述べた。
【企業概要】
*エクセロン
米国の個人・企業向けに、発電事業・電力供給を行う。原子力発電所・石油・天然ガスによる火力発電所のほか、風力・水力・太陽光等による再生可能エネルギー発電所を運営する。また、ガス供給事業も行う。
*アメレン
米国のミズーリ州・イリノイ州において、発電・送電・配電事業および天然ガス供給事業を行う。石炭・原子力・天然ガスなどを燃料とするエネルギーセンターと、水力・風力・メタンガス・太陽光などの再生可能な発電所を所有する。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美