本日注目すべき【好決算】銘柄 イメージＭ、ビーロット、ＨＩＳ (15日大引け後 発表分)
12月15日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
イメージＭ <7793> [東証Ｇ] ★今期経常を3.8倍上方修正
◆23年12月期上期(5-10月)の経常利益(非連結)は前年同期比8.1倍の2億9300万円に急拡大して着地。併せて、通期の同利益を従来予想の7100万円→2億7200万円に3.8倍上方修正した。
新型コロナウイルスの5類移行に伴うイベント関係の増加を背景に、オンデマンドプリントサービスの自社ECサイトでの受注が想定より伸びることが寄与。ソリューションサービスでプリンター販売が浸透し、付随する消耗品の販売が大幅に増加したことも上振れにつながる。
ビーロット <3452> [東証Ｓ] ★今期経常を34％上方修正、未定だった配当は31円増配へ
◆23年12月期の連結経常利益を従来予想の36.4億円→48.9億円に34.4％上方修正。増益率が50.7％増→2.0倍に拡大し、従来の4期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。富裕層の旺盛な不動産取得ニーズを背景に、不動産投資開発事業で計画を上回る売却益を実現したプロジェクトが複数件あったことが要因。不動産コンサルティング事業における取り扱い案件の大型化や不動産マネジメント事業における宿泊施設の変動賃料収入の増加、持ち分法適用会社の着実な利益貢献なども寄与する。
業績好調に伴い、従来未定としていた期末一括配当は51円(前期は20円)実施する方針とした。配当利回りは5.17％。
Ｍマート <4380> [東証Ｇ] ★今期経常を13％上方修正・最高益予想を上乗せ
◆24年1月期第3四半期累計(2-10月)の経常利益(非連結)は前年同期比53.9％増の3.5億円に拡大して着地。主力の業務用食材卸売市場サイト「Mマート」の出店・出品社数や流通高が増加したことに加え、昨年11月末にマーケット利用料率を見直したことも収益拡大に貢献した。
業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の4.1億円→4.6億円に12.6％上方修正。増益率が18.0％増→32.9％増に拡大し、従来の8期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
リンクユー <4446> [東証Ｐ] ★8-10月期(1Q)経常は40％増益で着地
◆24年7月期第1四半期(8-10月)の連結経常利益は前年同期比40.5％増の1.1億円に拡大して着地。集英社と共同でリリースした「Read me! ONE PIECE」など複数のサービスを開発し、初期開発・保守開発サービスが大きく伸びたことが寄与。利益率の低い翻訳売上が大幅に減少する一方、リカーリング売上が伸長したことも増益につながった。
オーウエル <7670> [東証Ｓ] ★今期最終を75％上方修正・5期ぶり最高益更新へ
◆24年3月期の連結最終利益を従来予想の8億円→14億円に75.0％上方修正。増益率が23.1％増→2.2倍に拡大し、5期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。保有する投資有価証券の売却に伴い、売却益9億円が発生することが最終利益を押し上げる。
明豊エンタ <8927> [東証Ｓ] ★8-10月期(1Q)経常は27倍増益で着地
◆24年7月期第1四半期(8-10月)の連結経常利益は前年同期比27倍の3.7億円に急拡大して着地。不動産分譲事業で投資用賃貸マンション「EL FARO」シリーズ5棟を引き渡したほか、開発事業用地なども売却し、2.9倍の大幅増収を達成したことが寄与。
南総通運 <9034> [東証Ｓ] ★今期最終を25％上方修正・最高益予想を上乗せ
◆24年3月期の連結最終利益を従来予想の12.4億円→15.5億円に25.3％上方修正。増益率が14.6％増→43.6％増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。千葉県茂原市に保有する固定資産(テナントビル)の売却に伴い、売却益3.5億円が発生することが最終利益を押し上げる。
ＨＩＳ <9603> [東証Ｐ] ★今期経常は5倍増益、5期ぶり10円で復配へ
◆23年10月期の連結経常損益は14.4億円の黒字(前の期は490億円の赤字)に浮上して着地。続く24年10月期の同利益は前期比5.0倍の72億円に急拡大する見通しとなった。今期はアフターコロナの環境下で旅行事業やホテル事業の回復が継続し、39.0％の大幅増収を見込む。
併せて、今期配当は10円で5期ぶりに復配する方針とした。
また、26年10月期に経常利益160億円を目指す中期経営計画を策定。
株探ニュース
