18日の株式相場見通し=反落か、日銀決定会合前で買い手控えムード
18日の東京株式市場は利益確定の売りに押され、日経平均株価は反落する可能性が高そうだ。前週末の欧州株市場では主要国の株価指数が高安まちまちの展開となり、最高値圏にあった独DAXは利益確定売りで4日続落するなどやや上値が重くなっているが、米国株市場では引き続き上昇基調を維持している。FRBによる来年の利下げ期待を背景にNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに7連騰と上値指向を強めており、ダウは史上最高値更新が続いている。米長期金利は3.90%近辺まで低下し4%を下回る水準での推移が続いていることから、株式市場の相対的な割高感が後退している。ただ、FRB高官の相次ぐタカ派的な発言で上値の重さも意識された。東京市場ではきょうとあすの2日間で日銀の金融政策決定会合を控えており、この結果を見極めたいとの思惑から積極的な買いは入りにくいタイミングといえる。最近の植田日銀総裁の発言などからマイナス金利解除などの政策変更に対する観測も一部で取り沙汰されており、株式市場ではこれを警戒するムードが拭えない。ただし、外国為替市場で足もと円高が進んでいない点は投資家の過度な不安心理を緩和させる材料となり、下落した場合でも押し目買いを誘導して下げ幅は限定的となりそうだ。
15日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比56ドル81セント高の3万7305ドル16セントと7日続伸。ナスダック総合株価指数は同52.361ポイント高の1万4813.920だった。
日程面では、きょうは1年物国庫短期証券の入札のほか、日銀金融政策決定会合が19日までの日程で開催される。海外では12月の独Ifo企業景況感指数、12月のNAHB住宅市場指数など。