モバファクが大幅続落、23年12月期最終損益予想を赤字に修正し中計を取り下げ
モバイルファクトリー<3912>が大幅続落している。前週末15日の取引終了後、23年12月期の連結業績予想について、最終損益を6億2100万円の黒字から6700万円の赤字(前期5億5800万円の黒字)へ下方修正したことが嫌気されている。
主力のモバイルゲーム事業の位置情報連動型ゲーム「ステーションメモリーズ!」が牽引役となり、売上高は32億7000万円から33億6700万円(前期比7.1%増)へ、営業利益は8億9600万円から9億2000万円(同6.5%増)へ上方修正した。ただ、子会社Suishowが運営するサービス「NauNau」において個人情報の一部が不正に閲覧可能な状態であったことが判明し、これを受けてサービス再開時期が現在も未定となっていることから、利用ユーザーの減少を予測。今後の計画を見直した結果、想定されていた収益獲得が見込めなくなったとして、同社に係るのれんの減損損失8億9900万円を特別損失として計上することが要因としている。
また同時に、Suishowの事案を受けてブロックチェーン事業から撤退すると発表。あわせて中期経営計画を取り下げると発表しており、これも売り材料視されている。