金融政策決定会合の結果判明後に荒い値動きに/オープニングコメント

市況
2023年12月19日 8時30分

19日の日本株市場は、日銀の金融政策決定会合の結果判明後に荒い値動きになりそうだ。18日の米国市場はNYダウが0.86ドル高、ナスダックは90ポイント高だった。12月の米住宅市場指数の改善によるソフトランディング観測から買い優勢で始まった。米連邦準備制度理事会(FRB)関係者が、市場の早期利下げ観測に懐疑的見方を表明したものの、金利先安感が根強く、ハイテクが相場を支えた。終盤にかけNYダウは失速したものの、連日で過去最高値を更新した。シカゴ日経225先物清算値(3月限)は、大阪比20円高の32720円。円相場は1ドル142円80銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになりそうだ。米国市場ではハイテク株の一角が買われ、相場を下支えしたことから、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になりそうだ。まずは前日の下げに対する自律反発が意識されそうである。その後は、日銀の金融政策決定会合の結果待ちとなるなかで、次第にこう着感が強まりやすいだろう。

日銀会合では政策変更への思惑から、こう着感が強まっていたこともあり、結果判明後にはアク抜けの動きが意識されやすいだろう。重要イベントが通過することで、改めて年末高を意識した買い意欲が強まる可能性はありそうだ。ただし、結果判明が遅くなるようだと、政策変更への思惑が再燃する格好となり、先物主導での売り仕掛け的な動きが警戒されやすい。通常であれは前場終了直後に判明することが多いが、これが後場の時間帯に入ってくるようだと、波乱含みの展開が意識されやすい。

そのため、結果が判明するまでは積極的な売買は手控えられやすく、前場においては先回りで動いていたボジションのリバランスが中心になろう。物色の流れとしてはバリュー株への買い戻す動きが意識されやすいだろうが、植田総裁の会見内容を見極めたいとのムードも強まるなか、ハイテク株への押し目狙いのスタンス。また、インデックス売買の影響を受けづらい中小型株には、個人主体の資金が向かいやすいだろう。

《AK》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.