話題株ピックアップ【夕刊】(3):ウチヤマHD、セキュア、日ギア

注目
2023年12月19日 15時20分

■ウチヤマHD <6059>  382円  +37 円 (+10.7%)  本日終値

ウチヤマホールディングス<6059>が後場急伸し、年初来高値を更新した。同社はきょう正午ごろ、株式の投資魅力を高めることなどを目的に現行の株主優待制度を変更し、「ウチヤマホールディングス・プレミアム優待倶楽部」を新設すると発表。これが株価を刺激したようだ。現行では毎年3月末時点で400株以上を保有する株主に「お米券(5キロ)」を贈っているが、24年以降は3月末時点で900株以上を保有する株主に対して保有株式数に応じて株主優待ポイントを進呈。具体的には、「ウチヤマホールディングス・プレミアム優待倶楽部」で同社が運営する飲食・カラオケ店で利用できる優待券、お米やブランド牛などのこだわりグルメ、スイーツや飲料類、銘酒、電化製品、体験ギフトなど5000種類以上の商品から選ぶことができるという。

■セキュア <4264>  1,549円  +141 円 (+10.0%)  本日終値

セキュア<4264>が大幅に3日続伸。同社は18日取引終了後、監視カメラシステム構築を含む電気通信・電気設備に関する工事を手掛けるジェイ・ティー・エヌ(横浜市中区)の株式を取得し、子会社化すると発表。取得価額(アドバイザリー費用などを含む)は7億9500万円(うち7億5000万円は借入)で、株式譲渡実行日は来年1月5日を予定。この買収は施工に関する慢性的な人手不足リスクの軽減や更なるノウハウ・専門性の獲得につながるもので、同社の競争力をより高めるとともに、中長期的な成長の確度を高めるものと期待されている。

■日本ギア工業 <6356>  585円  +52 円 (+9.8%)  本日終値

日本ギア工業<6356>が急騰。脱炭素に向けた取り組みがグローバル規模で進むなか、エネルギー不足解消の手段として原発回帰が世界的なコンセンサスとなっている。今月1日に米政府がCOP28で、2050年までに世界全体の原子力発電の設備容量を3倍にすることを目指すことを宣言し、日米を含む22カ国が賛同したと報じられた。東京電力柏崎刈羽原発の再稼働に向けた動きも、そうしたグローバルな流れに沿うものであり、株式市場でも電力株をはじめ原発関連株へ投資マネーが波状的に流入している。そうしたなか、同社は電力分野向けなどを中心に歯車装置事業を主力に展開し、日本の原子力発電所向けバルブアクチュエーターでは9割を超える圧倒的な商品シェアを誇ることで、関連有力株としての位置付けを確かなものとしている。

■日本テレホン <9425>  475円  +41 円 (+9.5%)  本日終値

日本テレホン<9425>が後場上げ幅を拡大。午後1時ごろ、ZOA<3375>とスマートフォン・タブレット買い取りサービスについて連携を開始したと発表しており、好材料視された。日本テレホンのリユースモバイル端末のオンライン下取りプログラムを活用し、ZOAが運営するECサイト「e-zoa.com」と連携してサービスを行うという。「e-zoa.com」のWebサイトに設置されたバナーから、「スマートトレードイン」へと遷移することで、端末の仮査定からオンライン本人確認まで、簡単に申し込み手続きができるようになる。また、「e-zoa.com」では、新しい端末の購入と同時に使用済み端末の売却が可能になるため、利用者の利便性向上と販売促進につながると期待されている。

■サイエンスアーツ <4412>  551円  +44 円 (+8.7%) 一時ストップ高   本日終値

サイエンスアーツ<4412>は急反発。19日、ライブコミュニケーションプラットフォーム「Buddycom」に関し、音声通話によるテキスト化と翻訳通信技術の基本特許を米国で取得したと発表した。米国で2024年中に発売を開始するとともに、欧州やその他の国々へ展開するという。海外向けの収益拡大を期待した買いが入った。中国と欧州ではすでに特許を取得していた。今回の技術を活用することで、一時的に受話者の通信環境が悪い場合でもテキスト化した内容の確認を通じ、聞き間違えによる伝達ミスの低減を図ることができる。翻訳機能や、端末で設定した言語での読み上げ機能によって、多国籍な現場での円滑なコミュニケーションも支援する。

■HEROZ <4382>  1,820円  +140 円 (+8.3%)  本日終値

HEROZ<4382>が急反発。AI開発企業として高い技術力を持ち、将棋アプリ「将棋ウォーズ」に代表されるBtoCで培った独自AI技術を活用して、市場予測などBtoB領域にも進出、将来的な成長性に注目が集まっているもようだ。24年4月期上期(23年5~10月)は、売上高が前年同期比3.1倍の23億3500万円、営業利益は同6.7倍の2億5200万円と足もとの業績も急変貌している。株式需給面では、「外資系証券による貸株市場で調達した空売りが積み上がっていたことで、その買い戻しを誘発して上げ足が加速している」(ネット証券アナリスト)という指摘も出ている。

■ベルトラ <7048>  618円  +33 円 (+5.6%)  本日終値

ベルトラ<7048>が反発。午後1時ごろ、スカイマーク<9204>とのシステム連携を開始し、スカイマークを利用する国内旅行者に向けた現地体験型ツアーやアクティビティの販売を開始したと発表しており、好材料視された。今回の連携により、ベルトラが持つ約1万6000種類の現地体験アクティビティをスカイマーク公式ホームページの特設サイトで紹介する。スカイマークが就航する国内12都市、23路線の航空券を購入する利用客にベルトラの豊富な現地体験型アクティビティを紹介するとともに、販売チャネルの更なる拡大を目指すとしている。

■ビズメイツ <9345>  1,380円  +69 円 (+5.3%)  本日終値

ビズメイツ<9345>が高い。この日の午前中、同社のビジネス特化型オンライン英会話「Bizmates」とオンライン英語コーチングサービス「Bizmates Coaching」が、レジデンシャル不動産(東京都足立区)の英語研修ツールとして採用されたと発表しており、好材料視された。レジデンシャル不動産は、23年4月に台湾支店、10月にはタイ・バンコクに現地法人を設置し、積極的に海外進出を進めている。海外への本格的な事業展開に向けて、社員の英語のスキル向上が急務となったことから、今回の導入に至ったという。現在、海外拠点の立ち上げに際し、現地スタッフの採用においては通訳を通じ行っていたが、今後は社員が直接行えるような体制を目指すとしている。

■スマサポ <9342>  1,241円  +53 円 (+4.5%)  本日終値

スマサポ<9342>が3日続伸。同社はきょう午前10時ごろ、東京電力ホールディングス<9501>傘下のファミリーネット・ジャパン(FNJ)と業務委託契約を締結したと発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。この締結により、スマサポは北海道エリアでFNJの賃貸住宅向けインターネット接続サービス「iのぞみネット」の拡販支援を行うという。

■デコルテHD <7372>  544円  +21 円 (+4.0%)  本日終値

デコルテ・ホールディングス<7372>は反発。18日の取引終了後、株主優待制度を導入すると発表。これが好感された。保有株数に応じて同社サービス利用券を1~3枚贈呈する。毎年3月末と9月末時点で100株以上を保有する株主を対象とし、2024年3月から開始する。

●ストップ高銘柄

CaSy <9215>  965円  +150 円 (+18.4%) ストップ高   本日終値

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

ピクセラ <6731>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   本日終値

以上、1銘柄

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