株価指数先物【引け後】 日銀会合の結果を受けて一気に抵抗線を突破

市況
2023年12月19日 18時07分

大阪3月限

日経225先物 33130 +430 (+1.31%)

TOPIX先物 2333.0 +22.0 (+0.95%)

日経225先物(3月限)は、前日比430円高の3万3130円で取引を終了。寄り付きは3万2760円とシカゴ日経平均先物清算値(3万2720円)にサヤ寄せする格好から、買い優勢で始まった。ただし、寄り付き直後に付けた3万2780円を高値に軟化し、現物の寄り付き後ほどなくして3万2580円まで売られた。売り一巡後は3万2700円処を中心として保ち合い、一段と狭いレンジでの推移となった。日銀の金融政策決定会合の結果待ちとなるなか、前場は前日の終値を中心とした上下100円程度のレンジ推移だった。

金融政策決定会合の結果は、これまで同様、ランチタイムの時間帯に判明しており、大規模緩和策の維持を決めた。予想通りの内容ではあったが、植田和男総裁の「年末から来年にかけて一段とチャレンジングになる」との発言をきっかけに早期の政策変更が警戒されていたこともあり、マイナス金利政策の解除が見送られたことで、カバーの動きが強まった。

為替市場では1ドル=144円台と円安に振れるなか、日経225先物はランチタイムで一気に3万3200円まで急伸し、足もとで上値を抑えられていた25日移動平均線を突破した。後場は3万2940円と3万3000円を下回る場面も見られたが、終盤にかけてロング優勢となり、25日線を上回って取引を終えた。

日銀の政策変更に対する過度な懸念が和らぎ、日米金利差縮小を警戒したポジションのリバランスに向かわせる格好となった。さらに、日経225先物は植田総裁の会見を受けて、ナイトセッションで一段高を見せており、カバーの動きが強まりそうだ。

日経225先物は25日線を明確に上放れ、ナイトセッションでボリンジャーバンドの+1σを捉えてきた。+1σの3万3440円を中心に、25日線の3万3090円から+2σの3万3790円辺りが意識されてくる。+2σを捉えてくるようだと、11月20日に付けた3万3770円を突破してくる可能性もあるため、カバー狙いのロングが強まる展開も期待されてきそうだ。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.20倍に上昇した。一時14.27倍まで上げ幅を広げる場面も見られ、8月2日以来の水準まで上昇してきた。日銀会合通過でリスク選好に傾きやすく、6月16日に付けた14.69倍辺りを狙ったNTロングでのスプレッド狙いが意識されそうである。

手口面(立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が3万1230枚、ソシエテジェネラル証券が1万4657枚、サスケハナ・ホンコンが8586枚、JPモルガン証券が3415枚、バークレイズ証券が3175枚、SBI証券が3096枚、松井証券が2397枚、野村証券が2032枚、ビーオブエー証券が1593枚、楽天証券が1422枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が3万1817枚、ソシエテジェネラル証券が2万0858枚、バークレイズ証券が6488枚、モルガンMUFG証券が4670枚、ゴールドマン証券が4522枚、サスケハナ・ホンコンが3559枚、野村証券が3249枚、JPモルガン証券が3048枚、ビーオブエー証券が2473枚、みずほ証券が1428枚だった。

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