フェデックスが決算受け時間外で8%下落 減収見通しに下方修正=米国株個別
(NY時間16:51)(日本時間06:51)時間外
フェデックス<FDX> 256.90(-23.10 -8.25%)
貨物輸送のフェデックス<FDX>が時間外で8%下落。引け後に9-11月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を下回った。ガイダンスも公表し、通期の1株利益の見通しは据え置いたものの、売上高は1桁台前半の減収見通しに下方修正している。
貨物不況が長引く中で、コスト削減が航空貨物部門とトラック部門の取扱量減少を補うことができなかった。消費者が店頭に戻り、インフレと金利上昇に直面し、購買意欲も減退していることから、今年の荷動きのピークシーズンは鎮静化している。ただ、同社の地上部門はUPS<UPS>からの乗り換え客に支えられ、荷物の取扱量と単価は伸ばした。
航空貨物はアジアでの需要が低迷する中で、過剰輸送能力から依然として苦戦。トラック部門は今年初めに事業停止イエロー社から引き取った貨物によって若干は相殺されたものの、需要減と価格下落により打撃を受けた。
(9-11月・第2四半期)
・1株利益(調整後):3.99ドル(予想:4.19ル)
・売上高:222.0億ドル(予想:224.1億ドル)
・営業利益(調整後):14.2億ドル(予想:14.9億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):17.00~18.50ドルに据え置き(予想:18.22ドル)
・売上高:1桁台前半の減収(従来:横ばい)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美