スチールケース、冴えない決算も買い強まる＝米国株個別

（NY時間11:12）（日本時間01:12）

スチールケース<SCS>　13.98（+1.28　+10.04%）

オフィス家具のスチールケース<SCS>に買いが強まっている。取引開始前に９－１１月期決算（第３四半期）を発表し、１株利益は予想を上回ったものの、売上高は予想を下回った。第４四半期のガイダンスも公表しており、１株利益は予想を上回る見通しを示したものの、売上高見通しは予想を下回った。

同社は声明で「第３四半期は予想を下回る売上高の影響が良好な粗利益率と営業費用減少を相殺し、予想範囲内の結果となった。ただ、これは顧客企業が社員の新しい働き方をサポートするためにわれわれに発注を行う中で、われわれが提供するサービスの強さを象徴していると考えている」と述べた。なお、四半期配当は１株０．１０ドルに据え置いた。

冴えない決算に取引開始直後は売りが先行し、株価は一時１１ドル台まで下落。しかし、その後は買い戻しが活発化し、１４ドル付近まで急上昇する展開を見せている。

（９－１１月・第３四半期）

・1株利益（調整後）：0.30ドル（予想：0.22ドル）

・売上高：7.78億ドル（予想：7.96億ドル）

（１２－２月・第４四半期見通し）

・1株利益（調整後）：0.19～0.23ドル（予想：0.20ドル）

・売上高：7.65～7.90億ドル（予想：7.89億ドル）

【企業概要】

在宅勤務や職場向けの家具と建築関連製品を製造又は委託製造し、米国内外に幅広い価格帯で提供する。販売店網やウェブベースの販売チャネル等を通じて、人間工学に基づいたタスクチェア、高さ調節可能なデスク、テーブル、照明、その他製品を提供する。コンサルティング・リース組成・家具資産管理のサービスも提供する。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美