S&P500、終値ベースの最高値まであと20ポイント 歴史が告げていた通りの動き
NY株式20日(NY時間14:07)(日本時間04:07)
S&P500 4771.72(+3.35 +0.07%)
S&P500は終値ベースの最高値まであと20ポイントに迫っているが、株価は歴史が告げていた通りの値動きをしているとの指摘が出ている。2022年1月の高値4796.56を終値で上回れば、昨年の最大25%超の下落からの完全回復となる。株価は歴史が告げていた通りの値動きをしている。経験則では、S&P500が昨年のような弱気な値動きをした場合、平均的な回復にはピークから底値への下落期間よりも約100営業日長くかかっているという。今回はどうであろう。S&P500は2022年1月のピークからその年の10月の底値まで195営業日を要した。そこから現在まで約300営業日が経過している。上記の経験則に近い。
そのような中で、今後株価はどうなるのか。現行水準であれば、ストラテジストは2024年はほとんど上昇がないと見ている向きが多い。とはいえ、S&P500がレンジ相場になるわけではなく、一旦下落から速やかに回復するシナリオを見ているようだ。すでに多くの好材料が織り込まれている現状で、投資家が今後1年間に直面するリスクを浮き彫りにしているとの指摘も出ていた。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美