ダウ平均は急反落 さすがに高値警戒感も=米国株概況
NY株式20日(NY時間16:20)(日本時間06:20)
ダウ平均 37082.00(-475.92 -1.27%)
S&P500 4698.35(-70.02 -1.47%)
ナスダック 14777.94(-225.28 -1.50%)
CME日経平均先物 33115(大証終比:-485 -1.47%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は475ドル安と10日ぶりの急反落となった。特段の理由はないが、終盤になって戻り売りが強まった。米株式市場は最高値圏での堅調な推移が続き、ダウ平均は前日まで9連騰していた。さすがに高値警戒感が出たようだ。恐怖指数として知られるVIXも先週のFOMC以降、下げ止まる動きを見せ始めており、本日は大幅に上昇していた。
ストラテジストからは、「最近の値動きはウォール街の信頼感を高めるのに役立っているが、投資家が過信しないよう注意を促している。FOMCに対する奇妙なほどの陶酔的な反応を考えると、センチメントがかなり熱狂的になっていると思われる。短期的な反落がいつあってもおかしくはない」といったコメントも聞かれた。
ただ、あくまで高値警戒感からの調整の範囲で、雰囲気に変化が出たわけではない。
フェデックス<FDX>が大幅安。前日引け後に9-11月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を下回った。ガイダンスも公表し、通期の1株利益の見通しは据え置いたものの、売上高は1桁台前半の減収見通しに下方修正していた。市場には失望感が広がった模様。
映画館運営のシネマーク<CNK>が下落。アナリストが投資判断を「売り」に引き下げ、目標株価も従来の16ドルから13ドルに引き下げた。興行収入の見通しが魅力的でないとしている。
スナックやシリアルなどを製造販売するゼネラル・ミルズ<GIS>が決算を受け下落。通期の既存事業売上高の見通しを下方修正したほか、1株利益の見通しも下方修正した。
ゲノム診断のガーダントヘルス<GH>が下落。同社の大腸がんをスクリーニングする血液検査「シールド」が、来年3月28日にFDAの諮問委員会で審査されることが暫定的に決まったと発表した。
広告のクリア・チャネル・アウトドア<CCO>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を2.75ドルに設定した。
バイオ医薬品のマクロジェニクス<MGNX>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を従来の6ドルから13ドルに引き上げた。
造園機器のトロ<TTC>が決算を受け上昇。取引開始直後に8-10月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。複数年に渡る取り組みにより、2027年度までに年1億ドル以上のコスト削減を見込むとも述べた。
フェデックス<FDX> 246.25(-33.75 -12.05%)
ガーダントヘルス<GH> 25.22(-2.68 -9.61%)
クリア・チャネル<CCO> 1.80(+0.12 +7.14%)
シネマーク<CNK> 14.14(-0.79 -5.29%)
マクロジェニックス<MGNX> 9.83(+0.60 +6.50%)
ゼネラル・ミルズ<GIS> 64.33(-2.38 -3.57%)
トロ<TTC> 97.21(+7.98 +8.94%)
アップル<AAPL> 194.83(-2.11 -1.07%)
マイクロソフト<MSFT> 370.62(-2.64 -0.71%)
アマゾン<AMZN> 152.12(-1.67 -1.09%)
アルファベットC<GOOG> 139.66(+1.56 +1.13%)
テスラ<TSLA> 247.14(-10.08 -3.92%)
メタ・プラットフォームズ<META> 349.28(-1.08 -0.31%)
AMD<AMD> 135.47(-4.68 -3.34%)
エヌビディア<NVDA> 481.11(-14.93 -3.01%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美