NY株式:NYダウは475ドル安、地政学的リスクや低調な企業決算を警戒

市況
2023年12月21日 6時43分

米国株式市場は大幅反落。ダウ平均は475.92ドル安の37,082.00ドル、ナスダックは225.28ポイント安の14,777.94で取引を終了した。

高値付近からの利食い売りに寄り付き後、下落。その後、予想を上回った12月消費者信頼感指数や11月中古住宅販売件数を好感した買いに、一時上昇に転じた。しかし、運送会社のフェデックス(FDX)の低調な決算を受けた根強い景気減速懸念に再び下落。さらに、イエメンの親イラン武装組織フーシ派による紅海での度重なる船舶攻撃への対処で米国が軍事行動を検討しているとの報道を受けた地政学的リスク上昇を警戒した売り、短期オプション絡みの売りが加速し、終盤にかけて下げ幅を拡大し終了。セクター別では自動車・自動車部品や半導体・同製造装置が大きく下落した。

検索のグーグルを運営するアルファベット(GOOG)はオートメーションブームで3万人規模の広告セールス部門の業務再編を計画しているとの報道が好感され、上昇。体重管理プログラムを手掛けるウェイト・ウォッチャーズ・インターナショナル(WW)はアナリストの投資判断引き上げで上昇した。一方、ビデオ会議サービスを提供するズーム(ZM)はアナリストの投資判断引き下げで下落。

食品会社のゼネラル・ミルズ(GIS)は第2四半期決算で調整後の1株利益が予想を上回ったものの、24年会計年度の通期売り上げ見通しを下方修正し、下落。同業のクラフト・ハインツ(KHC)やコナグラ・ブランズ(CAG)も連れて売られた。運送会社のフェデックス(FDX)は昨日引け後に発表した四半期決算の冴えない結果を受けた失望売りが継続。銀行のシティグループ(C)はディストレスト債トレーディング事業から撤退するとの報道で売られた。

半導体メーカーのマイクロン・テクノロジー(MU)は取引終了後に四半期決算を発表。1株損失が予想ほど拡大しなかったほか、需要回復の兆候が見られると強い見通しが好感され、時間外取引で買われている。

(Horiko Capital Management LLC)

《ST》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.