マイクロンが決算受け上昇 データセンター需要が回復の遅れを補う 価格改善期待=米国株個別

材料
2023年12月21日 23時55分

(NY時間09:42)(日本時間23:42)

マイクロン・テクノロジー<MU> 84.94(+6.25 +7.94%)

マイクロン・テクノロジー<MU>が上昇。前日引け後に9-11月期決算(第1四半期)を発表し、1株損益の赤字が予想ほど膨らまなかったほか、売上高は予想を上回った。第2四半期の見通しでは1株損益の赤字が予想以下で、売上高は予想を上回る見通しを示した。PCやスマートフォン市場の回復は遅れているものの、データセンター需要がそれを補った。

今回の見通しは同社が業界全体の不振を脱し、黒字化に向けて前進していることを示している。人工知能(AI)への投資ブームも後押しした。メヘロトラCEOは「AIソフトウェアの開発に役立つデータセンターで使用される高価なメモリへの需要が旺盛」と指摘。同CEOはまた、「24年は業界にとって回復の年となり、25年には記録的な水準に戻る」という予測を繰り返した。

同社はスマートフォンやPCメーカーが注文を削減したこの1年から回復しようとしている。顧客は過剰在庫を抱え、メモリ価格は生産コストを下回る水準まで急落していた。同社は現在、PCの数量が2年間の減少を経て、24年には1桁台前半から半ばの割合で成長すると予想している。スマートフォンの需要も回復の兆しを見せており、24年には緩やかな成長が期待されると述べていた。

アナリストからも前向きな見方が相次いでおり、「価格回復を背景に同社の見通しは再び改善。DRAMとNANDの価格改善により、今年大半のビットチップの価格下落が相殺された」といった評価や、「同社の見通しは価格の力強い回復を示している。同社のHBM3Eはエヌビディア<NVDA>のGH200及びH200向けの完全な認定に近づいている」といったコメントも出ている。

(9-11月・第1四半期)

・1株損益(調整後):-0.95ドル(予想:-1.00ドル)

・売上高:47.3億ドル(予想:45.4億ドル)

・粗利益率(調整後):+0.8%(予想:-1.8%)

・営業キャッシュフロー:14.0億ドル(予想:12.5億ドル)

(12-2月・第2四半期見通し)

・1株損益(調整後):-0.21~-0.35ドル(予想:-0.62ドル)

・売上高:51~55億ドル(予想:49.9億ドル)

・粗利益率(調整後):11.5~14.5%(予想:6.4%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.