ナイキが決算受け時間外で5%下落 中国が冴えず売上高が予想下回る 下期も軟化を予想=米国株個別
(NY時間16:52)(日本時間06:52)時間外
ナイキ<NKE> 115.87(-6.66 -5.44%)
ナイキ<NKE>が引け後に9-11月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益は予想を上回ったものの、売上高が予想を下回った。売上高については中国が冴えなかったほか、下期も軟化を予想している。
同社は合理化を進める中で20億ドルのコスト削減を模索していると発表。自動化を進め、テクノロジーを強化する一方で、商品の品揃えを簡素化することで節約を図ろうとしている。組織を簡素化するために人員削減を実施し、退職に伴う関連費用として4.0億-4.5億ドルの計上を見込んだ。
中国における個人消費の後退が懸念される中で、中国市場に対する懸念は重要な焦点となっている。同社は年を通じて中国市場は回復すると述べてきたが、今回の決算は疑念をさらに助長する可能性がある。一方、同社は在庫一掃に1年の大半を費やしてきた。そのかいもあって在庫は14%減と予想以上に減少していた。
株価は時間外で5%下落。
(9-11月・第2四半期)
・1株利益(調整後):1.03ドル(予想:0.85ドル)
・売上高:133.9億ドル(予想:134.6億ドル)
北米:56.3億ドル(予想:56.2億ドル)
EMEA:35.7億ドル(予想:36.6億ドル)
中華圏:18.6億ドル(予想:19.7億ドル)
アジア太平洋・中南米:18.1億ドル(予想:16.6億ドル)
・粗利益率(調整後):44.6%(予想:44.0%)
・在庫:79.8億ドル(予想:86.4億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美