NY株式:NYダウは322ドル高、早期利下げ期待強まる

市況
2023年12月22日 7時07分

米国株式市場は反発。ダウ平均は322.35ドル高の37,404.35ドル、ナスダックは185.92ポイント高の14,963.87で取引を終了した。

昨日の大幅反落の反動で、寄り付き後、上昇。7-9月期国内総生産(GDP)・個人消費、価格指数確定値の予想外の下方修正を受け、来年の利下げ観測が強まり、一段の上昇につながった。同時に、週次新規失業保険申請件数が予想外に減少し労働市場の底堅さが証明され、長期金利上昇で上値も限定的となった。ただ、半導体メーカーのマイクロン・テクノロジー(MU)やクルーズ船運営のカーニバル(CCL)などの良好な決算を好感し下値も底堅く、終盤にかけて上げ幅を拡大し、終了。セクター別では自動車・自動車部品や半導体・同製造装置が上昇した。

電気自動車(EV)メーカーのテスラ(TSLA)は著名投資家のウッズ氏が運営するアーク・インベストメントによる同社株購入が明らかになったほか、当局が中国のEVに対する輸入関税率の引き上げを検討しているとの報道で、買われた。航空機メーカーのボーイング(BA)は787型機を2019年来で初めて中国の航空会社に納入したことを確認し、上昇。 クルーズ船を運営するカーニバル(CCL)は決算で、需要が強く24年度通期調整後1株利益見通しが予想を上回り、上昇した。同業のロイヤル・カリビアン・クルーズ(RCL)やノルウェージャンクルーズライン・ホールディングス(NCLH)もそれぞれ連れて上昇。

半導体メーカーのマイクロン・テクノロジー(MU)も昨日引け後に発表した好決算を好感し、大幅高。同業のエヌビディア(NVDA)やアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(ADM)もそれぞれ上昇した。オンライン自動車販売のカーマックス(KMX)は第3四半期決算で、価格設定やコスト削減が奏功し、調整後の1株利益が予想を上回り、上昇。一方で、給与・人事関連アウトソーシング・ソリューションを提供するペイチェックス(PAYX)は四半期決算で売上が予想に満たず、売られた。また、メディアのワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)やパラマウント・グローバル(PARA)は合併により両社の財政状況を悪化させる可能性が強いとのアナリストの悲観的な分析を嫌気しそれぞれ下落。携帯端末のアップル(AAPL)は特許紛争を受け当局の輸入禁止命令に伴いアップルウォッチ新型2機種のオンラインストアでの販売を停止したため、売られた。

スポーツ用品メーカーのナイキ(NKE)は取引終了後に四半期決算を発表。見通しが弱く、時間外取引で売られている。

(Horiko Capital Management LLC)

《ST》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.